中国重慶市 最古の地下告示書と木造船模型が発見
中国重慶市武隆区
中国南西部に位置する重慶市文化遺産保護管理所が7日に明らかにしたところによりますと、10カ月にわたる発掘の結果、重慶市武隆関口1号墓から漆器、木器、竹器、銅器、玉器などさまざまな文化財680点余りが出土しました。考古学の専門家はその中から国内でこれまで最古の地下告示書(故人が冥界に行く時に発行される紹介証明書)と木造船の模型を発見しました。
武隆関口1号墓は烏江下流の重慶市武隆区江口鎮に位置し、川に沿って埋葬された長方形の縦穴土坑木棺墓で、棺室内は長年満水状態にあり、盗掘されていません。明確に年代がわかり、かつ保存が完全な前漢初期(約紀元前200年ほど)の墓では極めて珍しいものです。墓の規模、ひつぎの構造、多くの器物が2点セットになっている状態は、すでに発見された前漢初期の九等爵級墓に類似しています。
重慶市文物考古研究院の最新の研究成果によりますと、武隆関口1号墓がこれまで得た研究成果には複数の価値があります。第1に、国内最古の地下告示書を発見したことで、かつての楚国の範囲外で発見された唯一の地下告示書でもあります。告示書の内容から分かるように、埋葬時期は紀元前186年で、埋葬は名目上「地方官から地下丞へ」という手続きを経ており、中国古代の帰葬