世界最大トン数の非対称曲線斜張橋が回転に成功
回転に成功した世界最大トン数の非対称曲線斜張橋
中国東部の江西省で新しく建設される九江快速道路(速度が時速60~100キロに設定された都市内の幹線道路)の廬山駅を跨ぐ斜張橋の回転が26日早朝に成功しました。4万1400トンと4万7600万トンの回転体が同時に時計回りに90度以上回転し、所要時間はわずか79分でした。これは回転に成功した世界最大トン数の非対称曲線斜張橋です。
大橋の53号、54号橋脚の回転セッティングビームが26日早朝の午前1時47分に、毎分約1.2度の速度で時計回りに同時に回転を始めました。現場の作業員が専門の測定器とハイビジョンカメラを使い、二つの回転ビームが正確に連結するよう、リアルタイムで回転速度を監視・調整しました。
大橋の53号、54号橋脚の回転T形構造ビームはそれぞれ4万1400トンと4万7600万トンの重量があり、メインの橋は京九鉄道、武九高速鉄道、昌九都市間鉄道、廬山駅の高速鉄道線路、建設中の昌九高速鉄道など14本の鉄道路線をまたぐもので、橋の下には毎日約500本の列車が、平均すると3分に1本の割合で通過します。鉄道路線に対する工事の影響をできる限り抑えるため、作業員たちは列車の運行が途絶える2時間の間隙(かんげき)を利用して計画通りに作業を行いました。79分に及ぶ作業の結果、53号と54号の回転セッティングビームは最終的にそれぞれ時計回りに設計通り96.209度と93.504度回転し、順調に移動して、正確に連結されました。
九江快速道路の廬山駅をまたぐ回転斜張橋は九江快速道路の第1期工事全線の重点制御性工事であり、大橋は全長が465メートル、幅が42メートル、双方向片側4車線の設計で、国際的に先進的なツインタワーのダブル回転技術を用いて建設されました。九江快速道路の第1期プロジェクトは今年末に全線開通の予定で、完成後は九江長江大橋、九江廬山高速鉄道駅の高速交通網とつながります。これにより、江西省北部の道路網がさらに最適化され、長江経済ベルトの整備に効果的に役立つものとされています。