世界最長スパンの斜張橋「常泰長江大橋」全線貫通
中国東部の江蘇省常州市と同省泰州市を結ぶ常泰長江大橋の建設で9日、主航路橋の鉄骨トラス梁接合部の溶接継ぎ目の溶接作業が完了し、「ミリメートル級」の精度で順調に接合され、接合精度は2ミリメートル以内に抑えられました。これにより、世界最長スパンの斜張橋は、5年に及ぶ建設を経て全線貫通し、長江南岸の常州市と北岸の泰州市が長江上で「手を結ぶ」ことに成功しました。
常泰長江大橋が順調に接合
常泰長江大橋は、長江上で初となる高速道路、都市間鉄道、一般道路という三つの方式が一体化した長江を跨ぐ通路です。大橋は全長10.03キロです。うち道路と鉄道に併用する部分の長さは5299.2メートルで、メインスパン1208メートルの鉄骨トラス斜張橋1基と、メインスパン388メートルの鉄骨トラスアーチ橋2基、3 ×124メートルの連続鉄骨トラス橋1基からなり、最長スパンの斜張橋、最長スパンの道路・鉄道併用鉄骨トラスアーチ橋、鉄骨トラス梁の連続長さが最長という世界記録を樹立しました。
常泰長江大橋が全線貫通
大橋は、スパンが長く、温度や風、一時的な荷重配置などの影響を深刻に受け、線形の変動が大きいため、建設チームはタンデムのカメラネットワークに基づくリアルタイム線形測量方法を革新的に採用し、140メートルごとに工業用カメラを配置し、機械視覚アルゴリズムにより、多点同期測量を展開し、線形のリアルタイムの動態を把握しました。接合口にレーザー距離計と傾斜計を設置して、各監視センサー500余セットを配置しました。さらに、接合施工スマート監視プラットフォームに的を絞って開発し、接合口の状態をリアルタイムで感知し、接合の調整・制御措置に根拠を提供しました。
大橋は今後、橋面のガードレールなど鉄骨構造の付属施設の工事を終え、年末までに橋面の舗装を完了し、来年2月末までに機械と電力設備・照明・衝突防止などの付属施設の工事を終え、同年4月末までに動・静載荷試験と引き渡し検収・検査を完了すれば、開通条件を整えます。