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肋骨4本で命を助ける

CRIPublished: 2024-04-15 11:23:59
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中国東部の浙江省余姚市人民病院の病室で11日午後10時すぎ、39歳の王松さんは肋骨4本を骨折したため、痛くて眠れませんでした。

3月31日の夜、王松さんと同僚の陸建定さんは退勤して家に帰る途中、長城橋を渡った時、橋の上に大勢の人がいて、助けを求める声も聞こえました。2人はすぐに車を降りて駆けつけると、橋の下で女性が水の中でもがいているのを見つけました。

危機一髪の瞬間、王さんは携帯電話を周りの人の手に突き出して、女性の後ろの位置を確認してから、迷わず飛び降りました。川に入った時、王さんの体が水中の石にぶつかりましたが、痛みを我慢して、女性を精一杯つかまえました。しかし、思わぬことに女性に振り切られました。それを見て、同僚の陸さんも川に飛び込んで、二人は協力して女性を岸辺に引き上げました。その後、駆けつけた地元の救助隊がゴムボートをこいで、女性と王さんと陸さんを次々に救い出しました。

検査の結果、陸さんは尾椎を負傷し、王さんは8本目から11本目の肋骨(ろっこつ)を骨折しました。王さんは「肋骨4本で彼女の命を助けられるなら、やったかいがあった。もしまたこういうことに遭ったら、同じようにする」と言い、後悔していないと語りました。

王松さんのCT診断書

王さんは家族の心配を配慮して入院しましたが、家族に話さないように気を配りました。父親や妻からの電話にも出なかったため、行方不明になったかと疑われるほどでした。そして、メディアの報道で家族はようやく王さんが人を助け、けがして入院したことを知りました。それは8日後のことでした。

今年39歳の王松さんは、壁画を描く仕事に従事すると同時に、地元余姚市舜江救援隊の隊員でもあります。2020年に救援隊が創設された時に王さんは入隊し、公益活動によく参加しており、その熱い心でこれまで多くの救助活動で活躍してきました。

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