韓国生まれのパンダ「フーバオ」中国に返還も人気衰えず 旅行会社が先を争うように訪中「パンダツアー」販売

中国ジャイアントパンダ保護研究センター臥龍神樹坪基地に入ったフーバオ

韓国生まれのジャイアントパンダ「フーバオ（福宝）」は先週、中国に返還されましたが、その人気は衰えていないようで、韓国の旅行会社は先を争うように訪中「パンダツアー」商品を販売しています。

韓国のある旅行会社は、パンダをテーマにした三つのツアー商品を販売しました。参加者は、フーバオが隔離されている中国ジャイアントパンダ保護研究センターの臥龍神樹坪基地、同センターの都江堰基地、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地など商品ごとに異なる2～3のジャイアントパンダ保護基地を訪れることができます。三つの商品の価格は人民元換算で約5000元（約10万5000円）です。

2020年7月20日に韓国のサムスン・エバーランドで生まれたフーバオは、同国で生まれた初のジャイアントパンダです。フーバオは、韓国の人々に愛されただけでなく、サムスン・エバーランドにも大きな経済効果をもたらしました。サムスン・エバーランドによると、21年1月から24年3月までに約550万人が園内の「パンダワールド」を訪れたとのことです。この数字は韓国の総人口の約10分の1に相当します。

訪中「パンダツアー」商品は日本でも人気です。日本の上野動物園で生まれた「シャンシャン」が昨年2月に中国に帰った後、日本では「シャンシャンお誕生日ツアー」が即完売しました。