20代女性警察官が「神の目力」で人気検索ランキング入り

中国では、20代女性の沈超怡警察官が容疑者を「目力」で圧倒する動画が人気検索ランキング入りしました。ネットユーザーからは「カッコよすぎ！」との絶賛の声が上がっています。

中国東部の浙江省嘉興市公安局南湖区分局新興派出所は3月12日午後に、振り込め詐欺に遭遇したとの通報を受けました。警察は直ちに捜査を開始し、手がかりをもとに容疑者2人をただちに割り出しました。

一方で、容疑者2人はこの時、黒ずくめの服装でニット帽をかぶり、マスクで顔をしっかりと隠して、隠れ家に戻るところでした。隠れ家に戻った容疑者は「ここの防犯カメラはもう関係ない。帽子とマスクをしっかりとつけていただけで、奴らは自分らを探せなくなった」と、自らの「知能犯」ぶりにうぬぼれていて、すでに警察にマークされているとは思いもよりませんでした。

2人は再び外出しようとしてエレベーターに乗り込みました。そしてエレベーターのドアが開いた瞬間に、正面に黒い服装の女性が出現しました。女性はエレベーター内を一瞥（いちべつ）しただけで、中にいた2人をただちに特定し、「警察だ！ 動くな！ しゃがめ！」と告げました。二人は鋭く勇ましい目つきと威厳ある気勢に圧倒され、一瞬のうちに「度肝を抜かれた」状態になりました。二人は気がつけば、すでに警察官に取り押さえられていました。

この黒服の女性こそ、新興派出所総合指令室の動画部員である沈超怡警察官です。通報を受けた警察官が沈警察官とともに動画を調べた結果、近くのビルに2人の容疑者が入っていくのを発見しました。一同はただちに現場に駆けつけました。

エレベーターで2人の容疑者を発見した沈超怡警察官

ビルに着いた沈警察官はリアルタイムの防犯カメラの映像を得ようと警備員室に行ったのですが、エレベーターに乗ろうとしたときに容疑者と鉢合わせしてしまいました。沈警察官は動画部員として7年間勤務しており、一瞬見ただけで容疑者と見分けられる「眼力」を身につけていました。そのため、エレベーターに入った瞬間に追い求めている2人と気づいたとのことです。容疑者2人は刑事上の強制措置の対象となり、事件の捜査が続いています。

1996年生まれのさっぱりとした気性の女性である沈警察官は「一目見るだけで分かりました。でも、にらみつけるだけで2人が呆然自失状態になるとは思いませんでした」と、当時を振り返りました。その際の目つきにも多くのネットユーザーから「カッコよすぎ！」との称賛が集まりました