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在日ジャイアントパンダ「タンタン」が病死

CRIPublished: 2024-04-02 13:37:55
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中国野生動物保護協会によると、日本の神戸市立王子動物園で飼育されていたジャイアントパンダの「旦旦(タンタン)」が病気で死にました。タンタンは1995年9月生まれのメスのジャイアントパンダで、元は「爽爽(シュワンシュワン)」という名でしたが、2000年に同園に来園した際に改めて「旦旦」と名づけられました。「旦」という文字は「夜明け」を表すので「21世紀の幕開け」にふさわしいとの理由でした。タンタンは長年にわたり心不全4級とされる、最も深刻な状態の心臓疾患を患っていました。最近になり病状が悪化し、中国と日本の専門家が連日救命措置を施しましたがその甲斐もなく2024年3月31日午後11時56分にこの世を去りました。

中国側と日本の神戸市が締結したジャイアントパンダ協力協定は2020年7月に期限が切れましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、双方は2回にわたりタンタンの中国への返還を延期し、帰国は2021年末と定められました。

しかし、タンタンは2021年3月3日の定例検査で高齢性心臓疾患と診断されました。中日双方が迅速に専門家チームを組織して共同で診療し、入念な看護をしたことで、タンタンの病状はある程度緩和されました。

中国側は2022年5月から現在まで、5回にわたってジャイアントパンダの専門家を派遣し、日本での指導や立会診察治療などの作業を続けてきました。中国側は自国での新型コロナの状況が緩和されたことを受け、5月に専門スタッフを改めて派遣して日本側と意思疎通をして「タンタン」の病状を評価し、診療や看護の方式を最適化し、緊急治療や緊急対応の方法を研究・制定しました。

タンタンの病状は3月13日以来、悪化を続けました。食事を摂らず、一時は水を飲むことさえせず、痙攣(けいれん)などの症状が出現しました。中日双方の専門家は必要な応急措置を続けてきましたが、残念なことに、「タンタン」は3月31日に努力の甲斐もなく死にました。専門家によると、タンタンの年齢の29歳は人ならば80歳に相当したとのことで、タンタンは日本にいるパンダの中で最高齢でした。

タンタンは、中日が共同でジャイアントパンダの国際保護協力研究を展開することを目的として、2000年7月16日に神戸市立王子動物園に到着しました。タンタンは、1995年に阪神大震災に見舞われた日本国民に希望と喜びをもたらし、中日のパンダ保護、研究や技術交流、公共教育、さらに両国国民の友好増進に貢献したと評価されています。

中日双方は今後、協力協定の定めに厳格に従い、タンタンの死体を適切に保管し、専門的な処理を施した後に、適切な時期にタンタンの標本を中国に運ぶことになっています。

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