メタンロケット朱雀2号 初の多数の衛星の同時打上げミッションに成功
北京時間9日午前7時39分、中国酒泉衛星発射センターから「朱雀2号遥3」ロケットが打ち上げられ、搭載していた「鴻鵠」衛星、「天儀33」衛星、「鴻鵠2号」衛星を順調に予定の軌道に投入し、打ち上げミッションを順調に遂行しました。今回の打ち上げは、朱雀2号ロケットによる初の、多数の衛星の同時打ち上げとなります。
朱雀2号は中国初の液体酸素メタンを推進剤とする中型ロケットで、1.5トンの宇宙船を地球から500キロ離れた太陽同期軌道に送り込むことができ、今後の改良型は積載能力を4トンまで引き上げ、地球低軌道衛星の配備と輸送宇宙船の打ち上げのニーズを満たすことができます。
これ以前に、2023年7月12日には朱雀2号遥2ロケットが打上げられており、その成功により中国の液体酸素メタンロケット技術の空白が埋められました。これまでに、朱雀2号はロケットとエンジン製品の今後の設計改良と信頼性向上に向けて優れたデータ基盤を蓄積しています。