求愛サインを送る野生のジャイアントパンダの撮影に成功
中国南西部の四川省に位置するジャイアントパンダ国立公園の綿陽安州エリアで先ごろ、スタッフが赤外線カメラのデータを照合していたところ、野生のジャイアントパンダが分泌液を使って求愛のサインを送っている様子がカメラに収められているのを発見しました。
その映像では、野生のジャイアントパンダが赤外線カメラに背を向けたまま、お尻を揺らしながら少し離れたところにある木の前までゆっくりと歩いていき、まず匂いを嗅いでから木に体をくっつけ、毛で覆われたお尻を何度もこすりつけ、まるで引っかくような動作がとてもかわいらしく映っていました。
同エリアのスタッフは、これは動物のマーキング行動であり、パンダは自分の分泌物を木の幹に塗りつけ、縄張りを示すためだけでなく、このような方法で求愛中であるという情報を残すことで、通りかかった他の野生のパンダに愛のサインを送るのだと紹介しました。
赤外線カメラは求愛行動以外にも、野生のパンダたちが夜間に活動する様子を捉えていました。夜、パンダがゆっくりとカメラの前を通り過ぎ、とぼけた様子は見ているだけでとてもかわいらしいです。
赤外線カメラが撮影した野生のパンダ求愛行動
ジャイアントパンダ国立公園綿陽安州エリアの面積は113.06平方キロメートルで、野生のパンダ12頭が暮らしていることが分かっています。現地では近年、巡回・モニタリング、生態移転などの措置により、ジャイアントパンダなどの野生動物の生息環境の最適化が続けられています。