日本語

元北大生の母親殺害事件、二審も死刑

CRIPublished: 2023-06-01 12:41:43
Share
Share this with Close
Messenger Pinterest LinkedIn

中国南東部の福建省高級人民法院は5月30日、呉謝宇被告の故意殺人事件に対する控訴審の二審で公開裁判をおこない、控訴を棄却し原判決を支持するとの判決を下しました

1994年生まれの呉被告は、2012年に北京大学経済学部に入学し、一時期学習成績はとても際立っていました。呉被告は2015年7月に母親を殺害し、母親になりすまして辞表を書くなどの方法で犯行を隠蔽(いんぺい)し、母親が海外留学に同行したかのように見せかけ、2016年2月に事件が発覚しました。呉被告は名門大学の元学生で、事件の情況は驚くべきものであり、事件が明らかになって以来、注目されていました。

福建省福州市中級人民法院は一審判決で、呉被告が父親の病死後、母親の生活に意味がなくなったと判断し、2015年上半期に母親を殺害しようと考え、インターネットで犯行に使う道具を購入したと認定しました。同年7月10日午後5時ごろ、母親が靴を履き替えるために帰宅した際、ダンベルで頭や顔を数回強打して死亡させ、現場を清掃した後、逃走しました。呉被告はその後、母親の留学同行をでっち上げ、生活費が必要などの理由で親戚や友人から144万元(約2828万円)をだまし取って個人的な散財に使いました。福州市中級人民法院は、故意殺人罪など数罪併科で死刑執行を決定しました。

判決後、呉被告は控訴し、福建省高級人民法院は2023年5月19日に開廷し、控訴を棄却し、原判決を維持するとの判決を下しました。呉被告に対する死刑裁定は法に基づき最高人民法院に報告し、認可を申請したところです。

Share this story on

Messenger Pinterest LinkedIn