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地元の無形文化遺産製品、海外への売り込み図る=中国甘粛省

CRIPublished: 2023-03-01 13:08:06
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甘粛省文化観光庁は2月27日、オンライン方式で省内30カ所以上の工房の無形文化遺産製品の展示販売を1カ月余りにわたって行ったところ、100余種類の5437点が売れ、売上額は114万元(約2230万円)に達したと発表しました。うち、海外の消費者に最も好まれたのは「慶陽香包(匂い袋)」や刺繍(ししゅう)などでした。「慶陽香包」は甘粛省慶陽市の民芸品です。切り絵の図案に従って、シルク生地の上にさまざまな色の糸でいろいろな模様を刺繍して、中に綿と香料を詰めて、小さくて精巧な刺繍品を作り上げます。邪気を払い、無病息災を祈る願いが込められていると言われています。

甘粛省に伝わる無形文化遺産の「慶陽香包(匂い袋)」

中国北西部の黄河上流に位置する甘粛は、中華民族と華夏文明の重要な発祥地の一つです。甘粛省ではこれまでに、影絵劇など3件がユネスコの人類無形文化遺産リストに登録されました。国が指定した無形文化遺産は83件もあります。

甘粛省の山奥に暮らしている人々の間では、無形文化遺産について海外市場の重要性に気づいた技能伝承者が増えています。甘粛省の無形文化遺産保護センターの責任者は、「甘粛省の若い伝承者は、市場化の道を通じて海外で知ってほしいという願望が特に強い」と述べた上で、「地元の伝承者は文化商品のイノベーション設計の面で能力に限界がある。特に現代社会とのつながりを設定する面で力不足だ。デザイナーの力を借りて刷新と試みを行い、社会の力を動員して無形文化遺産保護に参画する必要がある」と指摘しました。

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