四川と重慶住民への電力供給を確保＝中国国家電力網
夏の始まり以来、中国西部の四川省や重慶市地域では高温と干ばつが続き、電力供給が大きな試練にさらされています。中国国家電力網（国家電網）はあらゆる措置を講じて四川と重慶の住民用の電力確保に取り組んでいます。
8月上旬以来、四川省の最大電力負荷は前年同期比25％増となる見通しです。8月7日以降、四川省は高温と干ばつという災害級の天候に見舞われ、史上最も厳しい猛暑、降水量の少なさ、史上最高の電力負荷が重なるという局面に直面しています。今回の高温と干ばつにより、現在、四川省で15の市（州）が深刻な被害を受けています。
国家電網四川電力調達コントロールセンターのエンジニアである周剣氏によりますと、四川省の電力供給の8割以上は水力発電によるもので、今年、四川省は60年ぶりの高温と干ばつ災害に見舞われ、その影響範囲は広く、期間も長期にわたるため、各河川流域の水量が急減し、一部の主な水力発電所の発電量は既に最低レベルにまで下がって、全省の水力発電能力は5割以上も減少したということです。
現在、四川省では、時間差による電力供給が実施され、住民の電力使用を確保するため、電力消費の多い一部の企業は一時休業しているということです。