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父の日の英雄子どもを救助した父親3人、うちが1人が犠牲に

CRIPublished: 2022-06-24 14:51:10
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6月19日の父の日に、北京の永定河のほとりで遊んでいた子ども複数人が川に落ち、その内の3人が流されました。たまたま近くを通りかかった周宏勃さん、李瀑さん、周思惟さんは、流された子どもたちを救おうと果敢に飛び込みました。子どもは全員助かりましたが、救助者の一人である周宏勃さんが命を落とす結果となりました。

右側は周宏勃さん

周宏勃さんの妻が語ったところでは、周さんは服も脱がずに水に飛び込み、子ども2人を救助しましたが、次第に体力が尽きました。最終的に水に落ちた子どもは皆の協力で全員助かったものの、周さんは二度と岸に戻ることはありませんでした。1990年生まれの周さんは、北京市延慶区にある造園工事会社で働いていました。周さんの妻は取材を受けた際、「主人が最後の瞬間に振り返って私と子どもに向けたあの目が忘れられません」と語りました。周さんの1歳のお子さんは今年やっと「お父さん」と呼べるようになったばかりです。

もう一人の救助者である周思惟さんも父親で、今年39歳、配車サービスの運転手です。助けを求める声を聞くと、周さんはためらうことなく水に飛び込みました。泳ぎの腕前を頼りに、一番遠くまで流された男の子に向かって泳ぎましたが、思った以上に水の流れが速く、男の子を引っ張って父親に引き渡した後は体の力が抜けて動けなくなってしまいました。周さんは本当に最後の力を振り絞って子どもを助けたと語りました。

また、もう1人川に飛び込んで人命救助にあたった李瀑さんという市民も1992年生まれの若い父親です。民政部門は3人の救助者に「見義勇為(正義のために勇敢に行動する)」の称号を贈り、3人の父親が身の危険も省みない勇敢な救出行動で街にぬくもりを感じさせたと表彰しました。

多くのネットユーザーからは「3人の父親に敬意を表する!」、「すごいヒーロー!」などのメッセージを贈っています。

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