航空ショーで注目の中国製エンジン 成約額100億元突破
17日に閉幕した第15回中国航空ショーでは、中国初の民間航空エンジンシリーズが1,500台の契約意向を獲得し、総額100億元を超える契約金額を記録しました。中国航空ショーの歴史上、最大規模のエンジン契約となりました。
今回の中国航空ショーで1,500台販売された主力モデルは「AES100」です。中国航発湖南動力機械研究所の李鑫副所長は、「AES100エンジンは出力1,000キロワット級のターボシャフトエンジンで、この基盤をもとに開発されたターボプロップエンジンは、固定翼の通航機や無人機に応用できる。また、ハイブリッドシステムは垂直離着陸機やハイブリッド固定翼機に動力ソリューションを提供することができる」と話しました。
AES100エンジンは3カ月前に中国民間航空局から型式証明を取得し、先進的な民間航空エンジンの自主開発において、中国初の歴史的なブレークスルーを実現しました。航空交通と低空経済をサポートするために設計されたこのエンジンは、中国が近年推進している低空経済の発展に伴う巨大な飛行市場をターゲットとしています。
このエンジンは、氷結、大雨、強い電磁環境といった過酷な条件下でも安全かつ安定的に動作し、ヘリコプターに搭載すれば、巡回、救助、観光、公務飛行など多様な任務を遂行することができるということです。