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「秦嶺を守るー野生パンダとその仲間たち」写真展が北京で開幕

CRIPublished: 2024-10-10 16:03:38
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自然との共生を呼びかける大型写真展「秦嶺を守るー野生パンダとその仲間たち」が10日、北京で開幕しました。この写真展は、世界自然基金会(WWF)の公益協力写真家である張文慶氏の初の個展であり、110点以上の作品が展示されています。張さんは15年間にわたり秦嶺山脈に生息する野生動物の撮影を続け、特に「秦嶺四宝」と呼ばれるジャイアントパンダ、キンシコウ、ターキン、トキを中心に、動物たちの生き生きとした瞬間と秦嶺の大自然の美をカメラに収めてきました。

「地理的も、秦嶺と世界は一体として繋がっている。アルプス山脈から秦嶺山脈までの1万3000キロメートルは、ユーラシア大陸の背骨を形成し、世界の地理的なランドマークとなっている。私のカメラを通じて、そして私を支えてくれた皆さんの努力を通じて、中国と秦嶺を広く世界に伝えていきたい」と、張さんは語りました。

また、張さんは秦嶺のジャイアントパンダについて、「野生のパンダの生息数は陝西省秦嶺が最も多く、345頭が確認されている。また、秦嶺のパンダと四川のパンダは異なる亜種に分類されており、秦嶺のパンダは顔が比較的丸く、猫に似た印象がある。これに対して四川のジャイアントパンダは顔が細長く、より熊に近い外見をしている」と解説しました。

秦嶺は、独特で複雑な高地の自然環境と、長年にわたる中国の生態系回復の取り組みにより、野生動植物の楽園となっており、世界で最も生物多様性に富んだ地域の一つです。今回展示されている写真作品は、秦嶺の野生動物と植物の美しさを多くの人々に伝え、秦嶺の生態系を守ることの重要性を訴えかけています。

写真展は北京市朝陽区の環球金融センターで10月10日~27日、毎日10時から21時まで開催されています。入場は無料です。

張文慶 1965年生まれ。陝西テレビドキュメンタリー部のディレクターとして活躍。

作品に「最后的皮影(最後の影絵)」「祈雨」「麦客」など。「祈雨」は第60回カンヌ映画祭ドキュメンタリー部門、ライプチヒ映画祭上映作品。2010年より、秦嶺山脈の野生動物撮影をライフワークに活動。2022年にはドキュメンタリー作品「守望秦嶺」(25分/シリーズ5作)がCCTV、騰訊視頻などのプラットフォームで放映・配信され、写真集「守望秦嶺」(陝西新華出版伝媒集団/陝西人民教育出版社)も出版された。

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