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朗読コンテストの舞台で転んだ脳性まひの少年がひざまずいて朗読を継続 ネットで絶賛を浴びる

CRIPublished: 2024-05-17 13:55:07
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中国の東北部、吉林省の中心地長春でこのほど、「少年が舞台で転んでもひざまずいて朗読を続ける」という動画が、ネットで絶賛されました。

少年の名前は愛馬といい、脳性まひで、以前は普通に歩けませんでしたが、長年のリハビリを経て、今では朗読コンテストに出場できるまでになりました。

コンテストの日、愛馬君は緊張していましたが、音楽が流れ始め、愛馬君は朗読を始めました。朗読する作品は433文字の短いものですが、1カ月にわたって準備してきたとはいえ、登壇前になっても原稿に向かい、コンテストで流暢に朗読できるかどうか自信はありませんでした。

文章を3分の1ほど朗読した時、愛馬君はうっかり転んでしまいました。ところが、観衆にとっては意外なことに、愛馬君は朗読をやめませんでした。音楽のリズムに遅れるのを心配して、彼は、父親に自分を起こしてくれるよう合図しながら、朗読を続けました。舞台の下では拍手が鳴り響きました。愛馬君の母親の馬さんは、舞台で転んでも朗読を続ける息子を目にして涙を流し、泣きながら息子の朗読の様子を録画しました。「舞台から降りてから、良い順位を取ることができるかと私に尋ねました。転んでも朗読を終えることができて、もうそれだけで強くて立派だと言ってあげました。彼は、プライドが高くて、私はいつも彼を励ましています」と馬さんは述べました。

愛馬君は筋肉が緊張しすぎてバランスを崩して転んだのです。「彼は以前からこのような演技をとても上手にこなしていて、舞台で5分間立っているのは問題ありません。私はいつも彼が転ぶのではないかとハラハラしています。彼が転ぶのはごく普通のことだから」と馬さんは紹介しました。愛馬君は最終的に今回の朗読コンテストで金賞を受賞しました。

馬さんによると、愛馬君は生後8カ月の時に脳性まひと診断され、5年間入院してリハビリを行い、6歳でやっと歩けるようになりました。「今、彼は大股ですたすたと歩くことができるようになりました。時にはバランスを崩すこともあるけれど」。今でも毎日2時間のリハビリをしている以外は、愛馬君の生活は普通の子供と変わりません。

指先の柔軟性を増すため、馬さんは息子にピアノを弾かせたり、レゴを組み立てさせたりしています。愛馬君の夢は将来科学者になって、ロケットや衛星を開発することだということです。

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