中国 米国を抜いて再びインド最大の貿易相手国に
中国国内のコンテナ貨物ふ頭
インドのシンクタンクである「グローバル貿易研究計画」によれば、2023年会計年度(2023年4月~2024年3月)において、中国は米国を抜いて再びインド最大の貿易相手国になりました。中印間の貿易額は1184億ドル(約18兆5200万円)に達し、米印貿易をわずかに上回ったとのことです。
報道によれば、インドの2023年年度の米国との貿易総額は1183億ドル(約18兆500万円)でした。インドの対米貿易では、輸出と輸入のいずれも減少し、うち輸入の減少幅は20%に達しました。インド商務省によれば、2013年度から2017年度まで、さらに2020年度に、中国はインド最大の貿易相手国でした。一方で、2021年度と2022年度には米国がインド最大の貿易相手国でした。
「グローバル貿易研究計画」がこのほど発表した報告書では、2023年度のインドの輸入額は6772億ドル(約105兆9000億円)で、うち中国からの輸入額は1018億ドル(約15兆9000億円)で、インドの輸入額の15%を占めました。中国からの輸入した商品の98.5%が工業品でした。インドの工業品の輸入額は3370億ドル(約5兆2700億円)で、中国製品が30%を占めたとのことです。
インドメディアの「エコノミック・タイムズ」は最近になり、2023年度にインドが輸入した電子製品、通信機器、電機製品は898億ドル(約14兆円)で、うち中国大陸部からの輸入額が43.9%だったと報じました。
また、インドの経済学者であるメロッタ氏はインドメディアの「フィナンシャル・エクスプレス」に掲載された文章で、「インドが中国に輸出しているのは主に鉱物類や金属などの一次産品だ。一方で、中国がインドに輸出しているのは電子製品や機械などの高付加価値商品だ。インドは貿易の不均衡を減らし、市場参入を増やし、相互投資を推進する取り込みを続けている」と、中印貿易を紹介しました。