中国有人宇宙船「神舟17号」 打ち上げに成功

26日午前、酒泉衛星発射センターから打ち上げられた「長征2号F遥17」ロケット

中国有人宇宙飛行プロジェクト弁公室によると、北京時間26日午前11時14分、有人宇宙船「神舟17号」を搭載した「長征2号F遥17」ロケットが中国西部の甘粛省酒泉衛星発射センターから打ち上げられました。「神舟17号」は約10分後にロケットとの分離に成功し、予定の軌道に投入されました。3人の飛行士の状態は良好で、打ち上げは順調に成功しました。

宇宙船は軌道投入後、予定した手順に基づいて自主的に宇宙ステーションユニットとの高速ドッキングを行い、神舟17号の飛行士3人は軌道上で神舟16号の飛行士たちと交代します。宇宙ステーションでの滞在中、神舟17号の飛行士たちは複数回の船外活動を行い、微小重力基礎物理、宇宙材料科学、宇宙生命科学、宇宙医学、宇宙技術などの分野に関わる多くの宇宙科学実験を実施し、宇宙ステーションモジュール内外の設備の取り付け、調整、保守などのミッションを行います。

今回のミッションは、中国の有人宇宙飛行プロジェクトが宇宙ステーションの応用・開発段階に入ってから2回目の有人ミッションであり、プロジェクトの立ち上げ以来30回目となる打ち上げミッションで、長征シリーズキャリアロケットの493回目の打上げでもあります。

現在、宇宙ステーションユニットは既にドッキング軌道に入っており、作業状態は良好で、有人宇宙船「神舟17号」とのドッキングと宇宙飛行士の入居の条件が整っています。