〈潘基文ボアオ・アジアフォーラム理事長独占インタビュー〉団結して危機に対応すべき

ボアオ・アジアフォーラムの理事長を務める潘基文（パン・ギムン）国連元事務総長がこのほど、中央広播電視総台（チャイナ・メディア・グループ/CMG）記者の独占取材を受けました。不確実な世界に直面するには、団結して危機に対応すべきだと強調しました。

潘理事長は取材の中で、「ボアオ・アジアフォーラムの今年のテーマは『不確かな世界：団結協力して挑戦に直面、開放と包容で発展を促進』で、相互理解を増進し、コロナ禍後の世界的な回復を推進していくことを目的としている」とした上で、「『不確実な世界』というテーマは今の世界にふさわしい。残念ながら、確かに私たちは不確実な世界に生きている。この世界はイデオロギーや政治、またその他の面で分裂し、断片化している。これだけ多くの違いがありながら、私たちは時代が直面する試練に気づいていない。気候変動の問題が差し迫り、豪雨や山火事、サハラ以南地域の長期の干ばつなど、前例のない気象災害に遭遇し、人々は戸惑っている。そのため私たちは注意を払い、団結し、これらの危機に対応していくべきだ。これもボアオ・アジアフォーラムが欠かせないものである理由だ。私たちは2000人以上の政界やビジネス界、民間団体のリーダーと学者を招いた。われわれはまず行動に移す約束をし、それから観点や知識、経験について交流する必要がある」と述べました。