中国の航空便輸送力が回復中、東南アジアへの運賃は3割下落
中国のオンライン旅行プラットフォーム「去哪児」がこのほど発表したデータによれば、中国の航空便の輸送力が回復しつづけていることに伴い、中国から東南アジアへの運賃は春節期間(1月21~27日)よりも下落しています。
フィリピン・マニラ国際空港に着陸した中国のアモイ(厦門)航空の旅客機
「去哪児」によれば、今年の春節期間中には中国からの国際便の航空券の予約量は前年同期の7.7倍に達しました。目的地の上位5位はタイ、中国香港、マレーシア、米国、インドネシアでした。1月下旬から2月初めにかけては、多くの東南アジア路線が回復し、同時に旅客数が春節の連休期間中よりも目立って減少したことに伴い、航空券の予約価格は下落しました。全体的にみれば2月の東南アジア行き航空券の予約価格は春節期間より3割下落しています。
インドネシア・バリ島のデンパサール空港で中国人観光客を熱烈歓迎
タイの多くの政府機関が空港で中国人観光客を歓迎する式典を行った
マレーシアでは春節期間中に、にぎやかな祝賀イベントが行われた
中国は今週、旅行会社の海外団体旅行業務を試験的に再開します。「去哪児」では1月30日現在、ビザ業務の検索数が昨年12月の4倍近くにまで増加しました。海外旅行でビザ関連の検索数が多い行き先はタイのバンコク、プーケット、チェンマイなどです。
「去哪児」ビッグデータ研究院の郭楽春副院長は、「中国で航空便の輸送力が回復し続けていることに伴い、中国から東南アジア地域への便数は2月にも増加し続けている。同時に、旅客数は春節期間よりも減少しつづけているので、東南アジアへの航空券価格はさらに手ごろなものとなるだろう」との見方を示しました。
現在、多くの航空会社が海外行きの航空便の再開や増便を計画しているということです。アモイ航空は1月20日にアモイ-ホーチミン路線を再開し、1月27日には福州-シドニー航路の運航を再開しました。海南航空は2月24日に北京-プーケット島路線を再開し、広州-プーケット島路線を新たに開設する予定です。海南航空は現在までに、北京とブリュッセル、モスクワ、ベオグラード、ベルリン、マンチェスター、バンコク、テルアビブなどを結ぶ17の路線を再開、または新規に開設しました。