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【CRI時評】「救急救命室内の星」を救う鍵は先進国が約束を守ること

CRIPublished: 2022-11-22 12:09:36
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エジプトのシャルムエルシェイクで開催されていた国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)は、激しい論争を経て、会期を36時間延長し、20日に閉幕した。採択された数十の決議のうち、最も関心を集めた成果が、気候変動の影響を受ける発展途上国や脆弱な国の支援に特化する「損失と損害」基金設立に合意したことだ。

この成果はとても得難いもので、発展途上国の差し迫った訴えに応え、世界の気候変動対応の歩みを積極的に後押しする。国連のグテーレス事務総長は声明で、「会議は正義に向けた重要な一歩を踏み出した」と指摘した。

最大の発展途上国である中国は常に、気候問題における「行動派」であり「口先だけでなくまじめに仕事をする人」だ。中国は2012年から2021年にかけて、年平均3%のエネルギー消費量増加で平均6.5%の経済成長を支えてきた。2021年の単位GDP(国内総生産)当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は2012年比で約34.4%減少した。これはCO2排出量を37億トン削減したことに相当する。再生可能エネルギー投資額は累計3800億ドルに達し、規模は世界一だ。

中国の代表団はCOP27で、100近くの議論に全面的かつ踏み込んで加わり、発展途上国の共通利益を断固守り、会議が包括的で前向きな成果を上げるのに需要な貢献をした。中国の代表者は、中国政府が2020年に排出削減の約束を上乗せして完成させた上で、2030年までのCO2排出のピークアウトと60年までのカーボンニュートラルの実現を目指すという新たなビジョンを掲げたことを説明した。中国共産党第20回全国代表大会の報告書は、人と自然が調和し共生する現代化を建設しなければならないと強調した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、「気候変動対応における中国の行動は約束を上回っている」と論じた。

「私たちの星はまだ救急救命室内にいる」というグテーレス氏の評価には深く考えさせられる。パリ協定の目標を達成するために必要なのは、スローガンではなく行動だ。COP27では得難い成果が上がったが、気候変動は依然として多くの試練に直面し、やるべきことはまだたくさんある。その鍵となるのが、先進国が約束を守って確実に果たすことだ。

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