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中国、高解像度マルチモード合成画像衛星の運用開始高解像度能力が世界の先進レベルに

CRIPublished: 2022-01-20 21:40:00
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中国国家航天局は20日に北京市内で、高解像度マルチモード合成画像衛星が正式運用を開始したと発表しました。大縮尺の国土調査や測量、災害リスクと非常時モニタリングなどの分野における高精度リモートセンシングデータへの切迫する需要によりよく対応できるようになったとのことです。

高解像度マルチモード合成画像衛星のプロジェクトが始動したのは2018年で、太原衛星発射センターから衛星が打ち上げられたのは2020年7月3日でした。軌道上でのテストが完了したのは2021年12月17日で、衛星は良好な状態であり、使用開始の条件を備えていると判断されました。

高解像度マルチモード衛星は鋭敏リモートセンシング中型衛星共通のプラットフォームとしての先行事例として、高解像度カメラや大気同期補正器など運用のための搭載物と、レーザー通信端末試験のための装置が搭載されています。高解像度マルチモード衛星により、中国の民間用衛星は解像度が最高レベルの映像を取得できることになりました。高解像度マルチモード衛星はパンクロマチック(人にとっての全ての波長域の可視光線をそれぞれ白黒画像として取得)と8種のマルチスペクトルセグメント(複数の波長帯の電磁波あるいは光線による画像を取得)の機能を備え、さらに最高解像度0.5メートルを実現しました。

このたび使用が始まった衛星は複数の「初」を実現しました。すなわち同一目標・同軌道・多角度のイメージング、任意方向へのアクティブイメージングなどの鋭敏なイメージング技術で飛躍が成しとげられました。また、軌道上における衛星-衛星間、さらには衛星-地上間のすべてのリンクでのデータ中継も初めて実現し、衛星の緊急対応能力などが大幅に向上されました。

紹介によりますと、高解像度マルチモード合成画像衛星を利用して、これまで以上に大縮尺の国土調査や測量、重点地域の自然資源に対するリモートセンシング、災害リスクと非常時モニタリング、農業資源調査、生態環境の精密モニタリング、生態保護の最低ラインに対する監督管理、都市の精密管理、森林と草原の動的モニタリングと評価などの分野における高精度リモートセンシングデータへの切迫する需要によりよく対応することが可能になったとのことです。

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