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島でただ一人の郵便配達員、「最高の生活です」と語る=中国浙江省

CRIPublished: 2022-01-14 13:45:00
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中国東部沿海地区の浙江舟山諸島には蝦峙島という面積22.9平方キロの島があります。蝦峙島の常住人口は7000人程度で、半数以上が高齢者です。

郵便配達員の呉静波さん

ここ数年は電子商取引業界の盛んな発展に伴って、島における実店舗による商業は衰退しつづけ、高齢者らの生活必需品は島外から購入せねばならなくなりました。1990年代生まれの呉さんは島の郵便局のただ一人の配達員として、郵便物を届けつづけています。

春節(旧正月、2022年は2月1日)が近づくにつれ、島外に住む多くの息子や娘が両親に年越し用品を郵送するようになりました。今は呉さんにとって1年で最も忙しい時期です。普段は毎日100件程度だった配達便は200件以上に増えました。

蝦峙島は山がちで平地が少ない上、でこぼこの山道は曲がりくねっていて、住人の家は島全体に点在しています。この島での配達作業は楽なことではありません。多くの場合、呉さんは自分の両足を使って山を登り下りせねばなりません。

呉さんは1991年生まれです。以前は船員でしたが、2019年7月に島の郵便配達員に転職しました。蝦峙島に生まれ育った呉さんには、島内での配送について「生まれつき」と言ってもよいほどの強みがあります。つまり、道についても住人についても、知りつくしているのです。呉さんは、「山の中腹に住んでいる人もいれば、足が不自由な人もいます。私が彼らの手元に届けねばなりません。私は路上で過ごしている時間の方が長いでしょうね」と教えてくれました

呉さんによると「海風は私の友達。波は古くからのなじみ。故郷の変化を毎日見て、村のお年寄りと世間話をして、配達物を予定通りにお届けする。最高の生活ですね」とのことです。

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