アゼルバイジャンと中国の貿易史上初 輸出品が鉄道でバクーから西安へ
アゼルバイジャンから中国へ向かう貨物列車
アゼルバイジャン鉄道の24日付発表によりますと、同国初となる輸出ブロックトレインが同日、同国の首都バクーから中国北西部の陝西省西安市へ向けて出発しました。アゼルバイジャンの輸出品が鉄道でバクーから中国へ送られるのは両国の貿易史上で初めてのことです。
初となるバクー・西安輸出ブロックトレインは40フィートコンテナ62個で構成され、貨物をカザフスタン経由で複合一貫輸送方式によって西安まで送ります。今年末までに1万5000トンの貨物、600個のコンテナを指定ルート経由でバクーから中国に送ることが計画されています。
アゼルバイジャン鉄道のアガイエフ副総裁によりますと、この取り組みは両国の双方向貨物輸送に重要な意義があり、アゼルバイジャンの実業家は「中間回廊」を通じて貨物を中国に直接輸送できます。これまでに280本のブロックトレインが中国から「中間回廊」に沿ってアゼルバイジャンに運行され、今年末までに300本を上回る見通しです。来年には1000本に達し、国際輸送・物流センターとしてのアゼルバイジャンの地位がより確固されるとのことです。
アゼルバイジャン国営通信社のAZERTACによりますと、同国初となる輸出ブロックトレインが中国へ向かうことは、両国の経済・運輸関係が新たな段階に入るとともに、国際貨物輸送分野における同国の戦略的役割がさらに強化されることを示すものです。「中間回廊」国際輸送ルートを通じて中国からアゼルバイジャンへの通過貨物と輸入貨物の輸送と、アゼルバイジャンから中国への輸出貨物の輸送により、「中間回廊」の効率がさらに向上する見込みです。