中国製電動三輪車 EICMAで人気 中国製農業機械の「海外進出」が加速
EICMAで中国製電動三輪車に試乗する来場者
イタリアのミラノで行われたミラノ・モーターサイクル・ショー(EICMA)で最近、中国製電動三輪車がその簡便な操作方法、実用的な機能やリーズナブルな価格で海外消費者の注目を集めました。会場では多くの来場者が展示品を囲んで写真を撮り、列に並んで試乗していました。
ここ2年ほど、ソーシャルメディアでは中国製電動三輪車が海外でヒットしているというニュースをよく目にします。先頃は、ある若者が米国で中国製電動三輪車を販売するビジネスを始めたことが広く報道されました。
最近、「ニューウェーブ」となっている電動三輪車は革新とアップグレードを続けており、これまでの実用性と利便性を残しながら、科学技術的要素をふんだんに取り入れています。
報道によると、河南省洛陽市の三輪バイクメーカーは既に大排気量の貨物積載三輪車、旅行キャラバンや環境衛生、物流、消毒殺菌、緊急などの分野に特化した専用車種を開発しています。また、海外ユーザーのニーズに合わせて既存製品を改善し、新製品を開発している企業も少なくありません。例えば、英語、フランス語、スペイン語などにカスタマイズされたバージョンのバックブザーを装備したり、オーディオ、携帯電話ホルダー、USBポートなどが「標準仕様」になりつつあります。
税関総署が発表したデータによると、中国の農業機械の今年1~9月の累計輸出額は前年同期比18.6%増の360億元(約7700億円)に達しています。
現在、電動三輪車が海外でよく売れているほかにも、世界市場では他の多くの中国製農業機械製品が好評を博しています。例えば、ある企業が開発した新型RK PROシリーズのトラクターは、メカニカルシフトとパワーシフトの2種類のシフト方式を採用しており、畑と水田の耕作ニーズに同時に対応することが可能です。また、顧客からのニーズに応えて、前後進運転、タイヤとクローラの切り替え、高い位置での荷下ろしなどの機能を備え、アブラヤシ農園に特化してぬかるんだ土地での作業に適した農業機械を開発した企業もあります。