中国初の10万トン級グリーンメタノールとグリーン航空燃料のモデル基地が着工
エネルギー関連の建設を手掛ける中国能源建設集団(CEEC)は14日、風力、太陽光、水素、バイオマスの各種の新エネルギー分野を組み合わせた、中国初の10万トン級のグリーン航空燃料製造のモデルプロジェクトである「双鴨山グリーンメタノールおよびグリーン航空燃料モデル基地」の建設を正式着工したと発表しました。
中国東北部の黒龍江省双鴨山市内に建設されるこのモデル基地は、年間30万トンのグリーン航空燃料と20万トンのグリーンメタノールを製造する計画です。1期工事では450メガワットの風力発電所と太陽光発電所、水の電気分解による水素製造ステーション、バイオマス前処理工場、およびグリーン航空燃料合成工場が建設されます。
モデル基地プロジェクトでは独自の知的財産権を持つ電力、水素、炭素の高効率に組み合わせる一連の工業技術など多くの技術を採用し、風力、太陽光発電による水素製造と化学プロセスとの柔軟な結合を全面的に実現します。施設が全面稼働すれば、年間約90万トンのワラなどの原料を利用して、年間25万トンの二酸化炭素排出削減を実現できます。
グリーンメタノールは、従来型の製造方法とは異なり、太陽光、風力、バイオマスどの再生可能エネルギーを使用することにより、製造過程で二酸化炭素が排出されない、環境によりやさしく炭素排出の少ないメタノールです。