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中国でルイ・ヴィトン全店舗が値上げ 駆け込み購入者の殺到はなし

CRIPublished: 2024-07-05 13:25:41
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△北京市内の大望路にあるSKPデパートのルイ・ヴィトン専門店

中国では2日、ルイ・ヴィトン専門店の全店舗が値上げをしました。値上げ幅は3%~6%でした。ルイ・ヴィトン専門店の中国での値上げは過去3年間で10回目。昨年だけでも3回の値上げをしました。

ルイ・ヴィトン中国公式サイトによれば、バッグ類の値上げ幅はさまざまです。うち人気の高い「キャリーオール」のスモールサイズは2万600元(約45万5000円)から2万1800元(約48万2000円)へ、ミドルサイズは2万1500元(約47万5000円)から2万2800元(約50万4000円)への値上げで、値上げ幅はそれぞれ5.8%と6%でした。

また、北京商務中心区(CBD)にあるルイ・ヴィトン国際貿易センター(国貿)店の店員によれば、今年下半期にはさらに1回の値上げが予定されているとのことです。ルイ・ヴィトンは今年年初にも一部商品を対象に価格調整を行いました。ルイ・ヴィトンはここ数年、中国での値上げを続けています。

一方で、これまでが値上げが発表されると、専門店には値上げ直前に購入希望者が殺到し、長い行列ができました。しかし今回は行列が発生しませんでした。値上げ前日の7月1日に北京市内の国貿ショッピングモールや浙江省杭州市内の湖濱や万象城などの大規模ショッピングモールにあるルイ・ヴィトンの専門店を取材しましたが、いずれも行列は見られませんでした。

杭州市内では女性客から「しばらく前に店で店員さんからたまたま値上げすると聞かなかったら、値上げのことは知らない。値上げが多すぎて、何も感じなくなった」との嘆きの声が聞かれました。

ルイ・ヴィトンなどの高級ブランドの度重なる値上げにうんざりしているのは、ネットユーザーも同じで、「値上げしたければどうぞ。私は私の暮らしをする」といった書き込みが多く寄せられました。

ルイ・ヴィトンを傘下に持つLVMHグループが発表した2024年度第1四半期(1~3月期)の財務報告によると、同グループの売上高は前年同期比2%減の207億ユーロ(約3兆6000億円)でしたが、日本市場での売上高は32%の大幅増でした。日本を除くアジア市場の売上高は6%下落し、日本市場だけが二桁の増加幅でした。日本を除くアジアその他の地域での売り上げ後退の理由については、中国人消費者が円安に刺激されて日本での購入を増やしたことが挙げられています。

また、LVMHのジャンイコールジャック・ギヨニー最高財務責任者

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