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ドローンで出前配達深センで「低空産業」が急成長

CRIPublished: 2023-05-22 13:47:41
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中国南東部にある広東省深セン市のテーマパーク「世界の窓」でこのほど、ドローンによる出前配達サービスが始まりました。商品が飲食店側に出されてから注文客の手に届くまでの時間は、最短で5分間以内、テーマパーク周辺3キロ範囲内の商品を対象に最長15分間以内でテーマパーク内に届くとのことです。ドローンによる配達には、迅速で便利であるほか、道路渋滞にも巻き込まれず、低炭素で環境にやさしいなど、さまざまな利点があります。これまでは出前をテーマパーク内に届けることは禁止されており、客が自らテーマパークの外に出ねばなりませんでした。

出前配達に使われるドローンが飛ぶ空域は、都市の「第6の立体面」あるいは「第六空間」と呼ばれており、建物の屋上から上方120メートル内の低空空域を指します。深セン市の場合、飛行条件に合致する空域が65%以上を占めており、「空中に向け成長する」という理念が、都市内物流の効率向上につながる新たな道筋として浸透しつつあります。同市では低空域利用産業の開発に関する政策や規則が相次いで策定され、ドローンなどの民用無人航空機の管理規則や運航基準も絶えず改善されています。同時に、「低空経済」はドローン技術の開発やビジネスの応用シーンの拡大にもつながり、新たな発展の余地が生み出されています。

統計によれば、深セン市では無人機の飛行航路が現在までに83本開設されており、ドローンなど無人航空機による貨物輸送や総合応用飛行は延べ30万回以上に達しました。また、中国のデリバリー大手の「美団」によるドローン配送サービスは深セン市の5大商業地域をカバーしており、11の航路は18のコミュニティーとオフィスビルに伸びています。平均配送所要時間は約12分間で、発注側の待ち時間の短縮は、累計3万時間以上になったとのことです。

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