2023年の中国経済、GDP成長率5.5%超の可能性も

中国の各地方政府が相次いで2023年のGDP成長率目標を発表しました。15日現在で、広東省や海南省など28省（自治区・直轄市）の掲げた数値目標の平均値が6.0%に上ったことが明らかになりました。

これを受けて、多くのエコノミストが2023年の中国経済には顕著かつ全面的で、効果的な改善が見られ、全国のGDP成長率は5%以上になるだろうという見通しを立てています。また、一連の政策の後押しの下で、中国経済はよりいっそう内需主導にシフトし、消費の促進と投資の安定が主要な注力点になるだろうと見られています。

米系不動産サービス大手ジョーンズ・ラング・ラサール（JLL）大中華圏チーフエコノミスト兼研究部主管の厖溟氏は、「一部の省がGDP成長率目標を引き上げたことは、現在の経済運営が回復傾向に向かい、安定を取り戻していることを物語っている」と指摘しました。

中国の証券会社・川財証券のチーフエコノミストで、同研究所の陳霹所長は、「2023年のGDP成長率は通年ベースで6%前後になるだろう。中でも、第2四半期は前年第2四半期の数字の低さを踏まえて、成長率は明らかに上昇するだろう」との見方を示しました。

同じく中国の証券会社である平安証券の鐘正生チーフエコノミストは、「2023年は海外の景気後退リスクが徐々に高まり、インフレの悪化が進んで、米連邦準備理事会