絵手紙で結ばれた中国と日本のまごころ
北京放送のリスナー歴約70年の神宮寺敬さん(甲府市在住)は、この2月23日で101歳のお誕生日を迎えました。北京放送のスタッフからは親しみを込めて、「おじさん」と呼ばれている神宮寺さんのところに、今年は誕生祝いに中国からたくさんの絵手紙が届きました。
筆で描いた絵とお祝いの文字からなる、これらの手紙を描いた人は、中国の10都市にいる絵手紙愛好者の皆さんです。8歳の小学生もいれば、20代の博士課程在学中の学生や定年退職者もいます。
何故、これらの絵手紙が中国から神宮寺敬さんのところに送られていったのでしょうか。その中に込められた「まごころ」を掘り下げてみました。
<絵手紙の中国伝来>
今から約20年前の2000年頃に、蘇州在住の筆作り職人の倪颂霖さんは、自身の筆を愛用していた日本絵手紙協会の関係者を通して、絵手紙の存在を知りました。