中日は「大規模に学び合う時代」に~経済と金融のプロ・徳地立人さんに聞く(下)
聞き手:王小燕
「新中国70周年を迎えて」のシリーズインタビュー、先週に引き続き、経済と金融のプロ・徳地立人さんにお話を伺います。
父親の仕事の関係で、少年時代から青年時代にかけて北京で過ごした徳地さん。中国に初めてやって来たのは1964年、折しも新中国成立15周年の年でした。北京の小学校に入学した徳地さんは当時、「チビちゃん」のあだ名で知られる北京放送・陳真アナウンサー(1932~2005)のインタビューを受けたそうです。「その時から数えると、今回は55年ぶりの北京放送の出演」と懐かしそうに話してくれました。
徳地さんはその後、中国の資本市場の成長を日本人でありながら内側から見つめ続け、それだけでなく“担い手”としても大勢の中国人の同僚たちと共に関わってきたという、ユニークな経歴をお持ちです。
そんな徳地さんに、今回は中国金融業の対外開放の現状、世界経済における中国経済の今、「二つの百年」という目標を持つ中国の国づくり、さらには中日両国にとっての「新時代にふさわしい両国関係」をめぐってお話を伺います。
中国と日本は現在、「大規模に学び合う時代」を迎えたという徳地さん。詳しくはぜひ番組をお聞きください。
【プロフィール】
徳地立人(とくちたつひと)さん
清華大学公共管理学院産業発展と環境ガバナンスセンター
中国石油天然气股份有限公司社外取締役
1952年東京生まれ。1964年から1977年、北京で仕事をしていた父親と共に、一家で北京で13年間を過ごす。北京大学中国文学学科卒業、スタンフォード大学東アジア研究センターにて修士号を取得(中国経済)。
20数年日本の大和証券に勤務、主に米国、香港、北京、シンガポールなどで国際投資銀行業務に従事。2002年に、中国政府系大手コングロマリットである中国中信集団公司(CITIC Group)傘下の中信証券に副社長として入社。その後、マネージングディレクター兼投資銀行委員会主席、中信証券国際主席などを歴任し、2015年末、退任。
2009年、中国金融業界での功労が認められ、中国政府より“友誼賞”を受賞。
元国家外国専門家局諮問委員会外国専門家顧問委員。現在、トヨタ自動車、東京海上グループ、星野リゾートなど日本企業への中国関連のアドバイスも行っている。
主な著作:
『国有企業到境外上市公司』(主編)、『企業重組導論』(編集委員)など。
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