イスラエル軍の空襲でレバノンの世界文化遺産が危険な状況に
イスラエル軍がレバノン各地を標的にする空襲を続け、レバノンにある世界文化遺産が極めて危険な状況になっています。カタールに本拠を置く衛星テレビ局のアルジャジーラによれば、イスラエル軍は現地時間1日、レバノン東部にあるバールベックと南部のティルスに空襲を実施したことが判明しました。イスラエル軍の行動により、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されているバールベック遺跡とティルス遺跡が危険にさらされています。
パールベック遺跡
国連のレバノン特別調整官のヘニス・プラシェール氏は1日、「イスラエル軍が行ったバールベックとティルスに対する軍事行動により、悠久の歴史を持つ遺跡が深刻な危険に直面し、廃墟と化す可能性もある。レバノンにある世界文化遺産をレバノンとイスラエルの衝突の犠牲にしてはならない」呼び掛けました。