地球を回る小惑星が重力に捕捉され 「第2の月」に
「2024PT5」と名付けられた小惑星はこのほど新たに見つかり、一時的に地球の重力に捕捉されています。9月29日から11月25日にかけて地球を周回する見通しです。この間、この小惑星は地球にとって新たな「ミニムーン(小さな月)」となります。
北京天文館
北京天文館の研究員を務める朱進氏は、「今回新たに発見された小惑星は『2024PT5』と名付けられた。この小惑星は今年8月に南アフリカ天文台(SAAO)サザーランド観測所にある『小惑星地球衝突最終警報システム(ATLAS)』が発見したものである。その太陽を回る軌道と地球が太陽を回る軌道はとても似ている。このため、2024PT5が地球に近づけば、地球の重力に捕捉され、馬のひづめ状の軌道で地球を2カ月ほど回り、一時的に『第2の月』になる。その後、この小惑星は地球の重力を逃れ、地球から離れ、太陽を回り続ける」と紹介しました。
情報によると、この小惑星は今から約60年前の1960年に一時的に地球を回る衛星になったことがあります。また、2055年に再び地球軌道に戻る予定です。
天文学の学者によると、この小惑星は地球から遠く離れ、直径わずか11メートル、体積が小さいため、専門的な望遠鏡がなければ、肉眼あるいは簡単な双眼鏡だけでは観測できないということです。