ガザ北部の情勢深刻化 民間人の尊重と保護を=国連事務総長
国連のグテーレス事務総長は現地時間27日、報道官を通じてガザ地区北部の人道問題に関する声明を発表しました。同事務総長はイスラエルが国際人道法を無視し、ガザ地区北部での軍事作戦により広範な破壊をもたらしたと批判し、直ちに停戦するよう呼び掛けました。
国連のグテーレス事務総長
グテーレス事務総長は、「苦境に陥ったガザ地区北部のパレスチナ民間人の窮状は耐え難い。現地の衝撃的な死傷者の状況と破壊された程度にショックを受けた。民間人が廃虚に埋もれ、負傷者は治療を受けられない。多くの家族は食べ物と住む場所がないのが現状だ」と述べました。
事務総長はさらに、「イスラエル当局は、ガザ北部の民間人の生存に必要な人道主義物資の提供を何度も拒否した。ガザ北部では児童向けポリオワクチン接種の最終段階も延期された。紛争当事者双方は必ず民間人を尊重して保護しなければならず、人道支援者や救急隊員ら救助に携わるスタッフの活動を保護し、便宜を図るべきだ。直ちに停戦し、すべての人質を無条件で釈放すべきだ」と改めて呼びかけました。