中国 安保理を地縁対決や集団政治の闘技場にしてはならない
第79回国連総会で7日、「国連会議の成果の実行、国連システムの強化と改革」をテーマとする討論会が開催され、中国の傅聡国連常駐代表は発言の中で、中国は各方面と共に、国連が「未来のための協定」の政治的約束を具体的な行動に転化し、人類運命共同体を共同で構築することを支持すると表明しました。
傅代表はこの中で、国連は「未来のための協定」を採択し、団結・協力を強化しグローバルガバナンスを改善するという明確な政治的シグナルを発し、グローバルな課題に対応するための方向を明確にしたとして、「未来のための協定」の実行をきっかけに、発展途上国の現実的な困難の解決を真に支援するよう、先進国に呼び掛けました。
傅代表は、「未来のための協定」は国際平和と協力の維持について多くの措置を打ち出したとして、現在、中東の平和を守ることは一刻の猶予も許されないと述べたうえで、強権は正義の代わりにはならず、パレスチナの独立建国という宿願はこれ以上回避されてはならず、「2国家共存」案は根本的な活路だと指摘しました。
傅代表はさらに、国連安全保障理事会には合理的な改革をおこなう必要があり、肝心なのは正しい方向性を確保し、アフリカ諸国を含む広範な発展途上国の代表権と発言権を真に高め、より多くの外交政策が独立した中小国家を安保理の政策決定に参加させることであり、安保理を富国と大国のクラブにしてはならず、さらに地縁対決や集団政治の闘技場にしてはならないと強調しました。