「探査1号」観測船が三亜に帰港 中国とインドネシアの初の合同海溝調査が順調に終了
深海有人潜水艇「奮闘者」を搭載した科学観測船「探索1号」が28日午後、中国南部の海南島の三亜に帰港しました。このことにより中国とインドネシアによる初のジャワ海溝の合同科学調査が順調に終了しました。調査チームは2月8日に三亜を出航し、50日間にわたって調査を行いました。同調査にはインドネシア国立研究革新庁や上海交通大学など11の機関が参加隊員を派遣しました。
今回の調査は中国科学院深海科学および工学研究所がけん引したもので、ジャワ海溝で広範囲かつ体系的な有人深海科学試験を実施するのは世界で初めてでした。
深海有人潜水艇「奮闘者」号はジャワ海溝で22回の潜水任務を実施し、うち14回は水深6000メートル以上の深さに到達しました。また、6回の潜水では中国とインドネシア双方の隊員が共同で実施しました。中国とインドネシアの科学者が共同でジャワ海溝で最深7180.4メートルの潜水を完成したことは、インドネシアにとって有人潜水深度の新記録でした。今回の調査では、貴重な大型底生生物や岩石、堆積物などのサンプルを入手し、また、高精細映像と写真を撮影しました。大型底生生物の採取では、深海に潜んでいた新種を含む200個体あまりを採取しました。
今回のジャワ海溝合同科学調査は、世界の深海部分の地質や生命の過程、地球システムの進化に対する認識をさらに深め、「一帯一路」の質の高い発展の共同建設を推進し、人類運命共同体の構築に重要な意義を持ちます。