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【CRI時評】マスクCEOの「米中融合」説、ワシントンの政治家が再考する価値

CRIPublished: 2023-06-01 12:07:53
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米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が3年ぶりに中国の地を踏んだ。5月30日には、中国の秦剛国務委員兼外相がマスクCEOと会談した。マスク氏は、テスラは「デカップリングによる産業チェーンの断ち切り」に反対していると明言し、米中の利益は切っても切れないほど融合していると、比喩表現を用いてイメージを示した。

マスクCEOは極めて個性的であり、中国市場への格別な関心を隠さない。テスラはこの3年間、中国市場を開拓し、著しい成果を上げてきた。現在は中国の電気自動車(EV)メーカーが次々と台頭して、市場競争が日増しに激しくなっているが、中国市場はテスラのような業界大手にとって、依然として非常に重要だと指摘する分析がある。

今年に入ってアップル、JPモルガン・チェース、ゼネラル・モーターズなど米国大企業の幹部が相次いで訪中した。マスクCEOの訪中は、その流れの延長だ。米国政府は声を張り上げて中国との「デカップリング」や「脱リスク」で企業あおり立てている。その一方で、米企業の幹部らが次か次に訪中していることは、何を物語っているのだろうか。

リターンの大きい場所に資本が殺到するのは経済の法則だ。中国の公式推計によれば、中国の過去5年間における外国からの直接投資による収益率は9.1%に達したが、欧米ではわずか3%前後だった。その他の主要新興経済体への直接投資による収益率は4-8%前後だった。在中国米国商工会議所の調査によれば、在中米国企業の66%が今後2年間は対中投資を維持または増やすと回答した。

中米経済は深く融合している。双方の互恵協力は両国の利益に合致し、世界にとっても有益だ。これは基本的な常識であり、実践によって繰り返し証明されている道理でもある。「地政学的利益」や「個人的な政治の利益」で頭がいっぱいのワシントンの政治家に比べ、マスクCEOらはこの点について理性的で明晰な認識を持っているからこそ、中米の利益は強引に分離することができないほど融合していると主張するのだ。

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