訪中の日本青年代表団 「日中は必ず平和的・友好的な関係を築ける」
日本中国友好協会が派遣した日本青年代表団一行22人が17日午後、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)を訪問し、日本語部のスタッフとの交流会に参加しました。団員たちはCMGのインタビューに、「日本と中国が交流を深めれば、必ず平和的、友好的関係を築くことができる」と訪中の手ごたえを述べました。
CMG日本語スタッフと交流するシーン
訪問団の副団長でもある立命館大学の大学院生・石丸暁彦さんは、大学時代に平和学について学んだことがきっかけで、「日中間の平和のあり方について考えたくて、参加した」と紹介しました。
石丸さんは初めての訪中についての感想として、「過去の侵略戦争のこともあり、来る前は、中国の人たちが受け入れてくれるか心配していたが、すごく暖かく迎え入れてもらえて嬉しかった」と安堵した表情でした。そして、両国関係については「日本と中国の間には文化的、人間的な交流が続いてきたという長い歴史もあって、対立ばかりではない。日中は必ず平和的、友好的な関係を築けるという確信をもっている。今後も理解を深めながら関係性を深めていきたい」と、ぶれない姿勢を見せました。そして、中国の若者との交流で実感したことは、「顔と顔をつきあわせて交流すれば、必ず心を通わせることができるはずで、積極的に交流を続けていけたら、良い関係を築くことができる」と話しました。
同じく初めて訪中した大城志織さんは、現在は琉球大学の大学院1年生で、専門は中国文学です。現在は琉球王朝時代に中国に派遣された留学生(官生)が作った漢詩について研究しています。大城さんは、官生の北京留学ともゆかりのある故宮や国子監(古代中国の最高学府)附近を見学・散策して、「彼らが実際にどんな生活をし、どこで研究をしていたのかが見られてうれしかった」と、北京訪問の感想を興奮気味に話しました。
訪中を決めた理由について、大城さんは、好きな中国の芸能人やエンタメ番組があることも背景の一つだと話し、同じく日本のアニメや漫画が好きな中国人学生が大勢いることを知り、「今後も文化を通じた交流をしていきたい。互いのことを知れば、心を通わせることができる」と感想を述べました。
さらに、「中国の学生たちが暖かく、親切に対応してくれた。私自身も、日本国内で中国に関して話すときに、ほかの人に良い影響を与えられるよう頑張っていきたい」と決意を語りました。
大城さんはまた、「沖縄は昔から中国との関わりが深く、今後もチャンプルー文化の特徴を生かして、各国の平和と友好を象徴する万国津梁の精神を交流の中で体現していきたい」と期待を述べました。
CMGのスタジオで記念撮影を行う青年代表団
日本中国友好協会派遣の今回の日本青年代表団には、同協会が主催する中国百科検定の優勝者をはじめ、日本全国から社会人や大学生が参加しており、10月15日から21日までの日程で、北京と上海を訪問する予定です。