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東京内山書店・内山籬さん 中華図書特別貢献賞受賞 中日の理解増進に期待寄せる

CRI2024-06-22 18:37:15

中国関連書籍を扱う、東京の神保町にある内山書店の元社長、内山籬(まがき)さん(79歳)が、中国政府の中華図書特別貢献賞を受賞しました。授賞式に参加するため北京を訪れた籬さんと、息子で現社長の内山深さん(52歳)は20日、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の取材に対し、先代の経営者たちの歴史を受け継ぎ、今後も引き続き図書や文化交流を通じて 日中間の理解増進のために力を尽くしていく決意を示しました。

籬さんは「この賞は、100年余り前に上海の内山書店を作った内山完造夫妻、続いて88年前の1935年に、東京の内山書店を作った内山嘉吉夫妻に与えられるものだと理解している」と受賞の感想を述べました。

籬さんは魯迅をはじめ、大勢の中国の文学者や文化人と親交を深めた伯父の内山完造や、1928年に上海で、魯迅の招きで中国人の若者向けに版画制作の講義を行ったことがきっかけに、生涯にわたって中国の版画家たちとの交流を保ち続けていた父・内山嘉吉に想いを寄せ、「中国と日本は、政治関係がどうであれ、まずは個人同士の付き合いからスタートすべきだ」と先人たちに教えられたと話しました。

父親に同伴して北京を訪れた現社長の深さんは、父親の受賞を大いに喜ぶと同時に、「内山家と中国の歴史を賞賛してくれるのは非常にうれしいが、それは一つの物語として心に留めておき、それとともに、自分も後世に対して、何かこう一つ残していけるものを模索していく」と意気込みを語りました。深さんはまた、最近、中国のライトノベルやゲームなどが好きな日本人の若者が増えていることを例に挙げ、「大伯父たちの時代に比べれば、国境をまたいでの移動がとてもしやすくなっている。国境を感じずに情報や文化が行き来する時代」に備え、今後はよりフラットに交流できるための場作りを目指して工夫していきたいと話しました。

国家新聞出版署が主催する中華図書特別貢献賞は2005年に設立され、中国図書の海外での翻訳、出版、発行に貢献した人を対象に授与されるものです。今年で17回目となる表彰式では、12の国から15人が受賞しました。

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