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アジア初の円筒型「海上石油ガス加工施設」が完成

CRI2024-04-26 15:48:30

海上石油ガス加工施設の「イソギンチャク1号」

中国が独自に設計と建造を手掛けたアジア初の円筒型の海上石油ガス加工施設の「イソギンチャク1号」が26日、中国東部の山東省青島市で完成しました。このことは、中国による深海油ガス設備の自主建設で、中核技術における重大な飛躍が実現したことを意味します。

「イソギンチャク1号」は原油の生産、貯蔵、外部輸送などの機能を一体化した高度海洋施設で、船体と上部機能モジュールの2部分があり、約60万個の部品で構成されています。また、100年に1度の超大型台風を念頭に設計されています。設計排水量は10万トンで最大石油貯蔵量は6万トンです。設計寿命は30年で、ドックに入ることなく15年間にわたり海上で連続操業できます。製造技術が複雑で設備の集積度が高いために、建造には大きな試練が付きまといます。

「イソギンチャク1号」は完成後、中国南部の珠江口盆地にある流花油田で使用され、作業水深は約324メートルで、毎日約5600トンの原油を処理できるとされます。この油田は中国で初めて「300メートル以上の深水パイプライン架設」と「円筒型浮体式のガス石油の生産・貯蔵・搬出装置」を組み合わせた新たな開発モデルを構築する中国初の油田であり、中国の深海油ガス田の高効率の開発に新たな選択肢を提供することになります。

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