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アニメーション映画「ライオンの少年」の音楽世界

CRI2021-12-31 11:32:00

2021年末、アニメーション映画「雄獅少年(I Am What I Am)」が公開されて大好評を博しています。このアニメは私たちのような平凡な一般人の喜怒哀楽を描いていて、映像も音楽も素朴で優美で、冬の日差しのように温かく心を癒してくれます。今週の中国メロディ―はこの感動的なアニメ映画のストーリーと音楽をお楽しみください。

「名もなき人」

アニメーション映画「雄獅少年(ライオンの少年)」は、広東省の民族芸能「獅子舞」にスポットを当てています。少年・お娟が獅子を舞うことを夢見て、友達と獅子舞チームを結成し、獅子王と称される名手、咸魚強に学び、獅子舞大会に参加し、奇跡を起こすという熱血物語を描いています。

両親が出稼ぎしていて農村に残されたお娟は、獅子舞大会に参加して、両親に会いに広州に行くことを心待ちにしていました。しかし、父親が病気で村に帰ってきてしまい、その代わりにお娟は家族ために上海に出稼ぎに行かなければならなくなります。お娟が生計のために奔走するシーンに合わせて歌手マオブイーが歌う「无名的人(名もなき人)」。その感傷的な歌声は、故郷を離れて外で頑張る旅人の心のもがきと執念を歌いあげています。

「紙飛行机」

映画のいくつかの挿入歌は広東地方の音楽の趣に満ちています。特に、「紙飛行机」が流れるシーンは印象的です。お娟と2人のパートナーが共に獅子王・咸魚強に学び、師弟4人はこの広東地方の田舎の雰囲気が漂う町で獅子舞の夢を懸命に追いかけます。静かな小道は彼らの訓練の場であり、魚の店のそばには彼らの楽しそうな笑い声があふれていました。

「紙飛行機」は広東語の児童合唱曲で、田舎の雰囲気のシーンに合わせて、兄弟間の喜び、師弟間の絆、また家族の温かさも描いていて、とても愈される曲です!

「少年を欺くな」

「雄獅少年」では、いじめられっ子だった少年が苦難を跳ね返し、成長していく様子などが多くの人の涙腺を刺激します。「太鼓の音が心の中で鳴り響いている限り、僕たちはずっと獅子だ!」という決して諦めず、困難を恐れずまっしぐらに進む気持ちが込められた劇中の台詞にも、多くの人が強い共感を覚えるでしょう。

映画の最後に、主人公のお娟が獅子舞大会で優勝し、ついに真のライオンとなると、「九連真人」バンドが歌う「少年を欺くな(莫欺少年窮)」のイントロが鳴り響きます。インパクトのあるリズムの中で、胸を熱くする映像と広東語の歌が見事にマッチし、平凡な少年の夢を追いかける情熱を存分に披露しています。

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