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「重返二十歳(20歳よ、もう一度)」

CRI2021-10-13 23:59:00

10月14日は旧暦9月9日、中国の敬老の日に当たります。ここ数年、中国では高齢化に伴い、高齢者に関連する社会問題がますます注目されています。今回の中国メロディーでは、ファンタジー色を帯びた老人を題材にした映画「重返二十歳(20歳よ、もう一度)」の挿入歌をご紹介しましょう。

20歳に戻ったおばあさんの人生はいったい?

現代都市に住む70歳のおばあさん沈夢君は若い頃、音楽の夢を持っていました。しかし結婚後、早くに夫を戦争で亡くし、苦労して息子を育てます。彼女は息子を立派な大学教授に育てようと努力しました。老人ホームに入る直前、写真館で記念写真を撮ろうとしたおばあさんは、写真館から出てくると、20歳の美少女になっていました。20歳に戻った沈夢君は、孫のポップスチームに入ってバンドのボーカルになりました。恋人と新たな人生を始めようとした矢先、孫が交通事故に遭い輸血が必要になります。迷わず孫のために輸血を行いますが、彼女は急激に老いて七十歳の姿に戻ってしまい、沈夢君は結局、孫のために青春を諦めることにしました。

家族への無私の愛

映画のオープニングは非常に印象的です。沈夢君の息子で大学教授の項国斌は授業中、学生たちに尋ねます。「お年寄りの欠点は何ですか?」。学生たちはいろいろな欠点を言い合いますが、どんな長所があるのかと尋ねると、あまり挙がらない始末。そこで次に、「年をとったらどうすればいいか?」と尋ねます。「こまめに体を鍛え、メンテナンスに気をつける」という回答がありました。中には「自殺しろ」という答えもありました。実は、教授の母・沈夢君も夫の死後、自殺を考えたことがありました。しかし、息子のことを考えると、彼女は強く生きなければなりませんでした。その後、孫が交通事故に遭うと、取り戻した青春と愛を惜しみなく捨て、孫を救うことを選びました。多くの高齢者が沈夢君のように家族のために献身的な愛を捧げています。そのことこそが、高齢者たちにとって最も尊いことなのではないでしょうか。

子供たちに接するように、高齢者と接する

現実では多くの老人たちが、沈夢君のようにすばらしい青春を惜しみなく家庭のために捧げてきました。しかし、そういった人は子供が大きくなってから、かえって空しく、寂しさを感じるようになります。映画の中の沈夢君のように、自分の夢を忘れずに人生を豊かにすることができれば、また、私たちが子供たちに接するのと同じように、高齢者にも辛抱強く接していれば、高齢者の明日はもっと明るくなるのではないでしょうか。

番組の中でお送りした曲

1曲目償還

70歳のおばあさん、沈夢君は若返っても、行動は70歳のまま。彼女が老人クラブでテレサ・テンの名曲を歌うシーンは印象的です。20歳に戻った沈夢君の若さあふれる容姿と歌声、そして曲折に満ちた心が醸し出す独特の魅力が孫と音楽監督の目を引きました。映画の中で若返った沈夢君を演じた女優の楊子姗は、このテレサ・テンの定番曲「償還(償い)」の中国バージョンを自ら歌いました。

2曲目給我一個吻

20歳に戻ったおばあさんの沈夢君が孫のバンドで歌った若き日の流行歌です。彼女はこの歌を甘く、おしゃれに表現していて、美しい青春時代への追憶を思わせます。

3曲目我们的明天

映画「重返二十歳(20歳よ、もう一度)」のエンディング曲で、映画で沈夢君の孫役を演じた俳優ルハンが歌ったものです。

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