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アニメ映画「白蛇:縁起」の音楽世界

CRI2021-10-02 00:21:00

今年の七月末、中国のアニメ映画「白蛇:縁起」の日本語吹替版が日本で公開され、主演を務める三森すずこや佐久間大介をはじめ豪華声優陣がミーティングに出席しました。このアニメは2019年に中国本土で70億円以上の興行収入を誇りました。今回の中国メロディ―は「白蛇:縁起」の主題歌と挿入歌をご紹介しましょう。

「白蛇:縁起」は中国の民間説話「白蛇伝」の前世のお話です。その昔、唐の時代の中国では国師が民間人に蛇を大量に捕獲させていました。美しい人間の少女の姿をした白蛇の妖怪・白は、国師の刺殺を試みるのですが、結果は失敗。逃亡の末に記憶を喪失してしまいます。そんな白を救ったのは、捕蛇村の少年・宣。白の記憶を取り戻すため二人は冒険の旅に出ます。その旅の途中、二人は恋に落ちますが、少女が白蛇の妖怪であるということも明らかになってしまいます。結局、宣は白を救うために国師との闘いで命を落としました。白は必死になって宣の魂を守り、白と宣の500年の輪廻転生のラブストーリーの下地を作りました。

映画の主題歌「縁起」

多くの視聴者は、映画の美しい映像と音楽に驚嘆しました。「映像と音楽が本当に美しく、まるで仙境の中にいるようで、視覚と聴覚の二重の楽しみがある」というコメントが寄せられました。映画の主題歌「縁起」は男性シンガー・周深が歌っています。周深の繊細で美しい歌声は女性の声のようで、映画の悲恋のテーマとぴったり合っています。特にサビの部分は、涙を誘う感動的な魅力があります。最後の一句「来世聚散、山高路遥(来世で出会い別れる、山は高く路は遥か遠い)」は最も感動的で、男女主人公が出会い、恋に落ち、切ない別れに至るまでを描いていて、二人の生死を共にする決意を表しています。

挿入歌「何須問」

アニメ映画「白蛇:縁起」では、挿入歌「何須問(聞く必要があるのか)」が印象的です。この曲は映画の中で白と宣が川に舟を浮かべるシーンの音楽で、小舟が川面を走り、険しい山々の間を行くときに流れます。宣は船のマストにもたれて、この「聞く必要があるのか」を歌います。その歌声は谷間に響き渡り、白は宣の歌声を聞いてだんだんうっとりしてゆきます。そのゆったりとした歌声と、川の上の夢のような情景が相まってとても感動的です。人生は夢のようなもの。二人が今一緒にいることができれば、最終的な結末はどうであるかは、聞く必要があるでしょうか?

宝青坊の主の歌う小唄「春問」

アニメ映画「白蛇:縁起」では、登場するキャラクターが多くの視聴者に愛されています。あるネットユーザーは「勇敢で明るい宣、美しくやさしい白、さらには陰険な国師まで忘れられない。この映画のすべてのキャラクターが好きだ」とコメントしています。特に、映画の中の登場人物・キツネの妖怪・宝青坊の主は、セクシーで可愛らしい姿で物語に満ちた雰囲気を醸し出し、観客の心を虜にしました。特に宝青坊の主が小舟に乗って「春問(春を尋ねる)」を歌うシーンでは、その神秘的で魅力的な歌声、美しくてセクシーな面持ちが湖上の船頭の注意を引きつけ、のんびりした表情で船頭たちをからかう展開が印象的です。

エンディング曲「前世今生」

映画のラストシーン、白は最後の力で宣の魂を救いますが、宣は生まれ変わり、記憶や容姿は変わっていました。二人の前世の情縁を覚えているのは白だけ。この時、エンディング曲「前世今生(前世と今生)」が鳴り響き、ナレーションの中で白は「私は彼を探し当てる。彼がこの世のどこにいても、どんな姿であっても、もう私を覚えていなくても、彼を探し当てる。私が彼を覚えているから」この「前世今生(前世と今生)」という曲が500年後に恋人同士の縁をつなぐ物語の伏線になっていくのです。

番組の中でお送りした曲

1曲目縁起

映画の主題歌で、男女主人公が出会い、恋に落ち、切ない別れに至るまでを描いています。

一片の花びら

心のてっぺんにしたたる

木のかんざしに青々とした光をだれが望むか

雨垂れ石を穿つ

千年待った

2曲目何須問

この挿入歌は劇中でヒーローの宣が歌う曲です。また、映画のPR曲として女性シンガー・銀臨が歌った女声バージョンもあります。

3曲目春問

映画の中の登場人物狐の妖怪・宝青坊の主が歌う小唄です。

春を尋ねる

何がそんなに慌ただしいのか

春は早く去っていってしまうもの

憂いがこの世にあるだけだ

4曲目前世今生

映画のエンディング曲で、男女主人公が500年後に恋人同士の縁をつなぐ物語の伏線となります。

歌詞:

もしかしたら前世のひとときではないだろうか

この世の一面のためだけに

夢を見て何をしようとしているのか

愛は深くても恨みはない

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