四川大地震発生から13年、音楽で力を伝える復興応援ソング特集
2008年5月12日14時28分に四川省ブン川県でマグニチュード8.0の大地震が発生し、地震による死傷者は10万人以上を超えました。今ちょうど13年が経ち、被災地の人々は強靭な意思によって徐々に嘆きと絶望の中から立ち上がってきました。今回の「中国メロディ―」では四川大地震発生後、被災地の人々が暗闇から抜け出せるよう寄り添い、希望と力を与えた震災復興応援ソングを振り返ってみましょう。
「愛を信じる」
13年前の5月12日に中国西南部四川省に起きた大地震は瞬く間に数十万の家庭を破壊し、全国ひいては全世界の人々の心配の種となりました。被災地の人々を支援し、復興に貢献するため、各界の方々が募金活働を行いました。多くのミュージシャンも震災復興応援ソングを作り、歌声で被災地の人々のために祈りを捧げました。
ミュージシャンの郭峰と張冀が創作した応援ソング「相信爱(愛を信じる)」は地震発生からわずか48時間後、200人以上の歌手によって共同で制作された曲です。歌の音頭を取っているのはベテラン女性シンガー・那英で、ポンロンや多くの名歌手、譚晶、チャン・リャンらも参加し、ここ20年で最も多くの歌手が参加した合唱曲となりました。
歌には愛の力が溢れています。多くの予測不可能な災難に直面するかもしれませんが、災難と苦痛を経験した後も、愛を信じてほしい、団結の力を信じてほしい、愛の力があるからこそ、私たちは勇気を出してスランプから抜け出し、奇跡を起こすことができるという気持ちを表現しています。
「稲の香り」
台湾出身の歌手ジェイ・チョウの「稲香(稲の香り)」は多くの人々に親しまれている曲です。曲の冒頭はこおろぎの鳴き声、子供の笑い声が耳に心地よく、ギターの音が軽快なイントロを奏でています。続いてジェイ・チョウの心温まる歌声が伝わってきて、目の前に見渡す限りの田んぼが浮かんでくるようで、人の心を癒す温かい力を感じさせてくれます。
「稲香(稲の香り」は四川大地震が発生した後、被災地で多くの人が救命活動にあたり、強く生きようとする姿を、テレビで見たジェイチョウが深い感銘を受けて書き上げた曲です。この曲が十数年を経て今も愛されているのは、なだめる心の力があるからでしょう。ジェイチョウは音楽で力を伝え、孤独や絶望の時に希望の光を見られるようにしています。
「永遠まで」
「直到永遠(永遠まで)」は、2003年のSARSが猛威を振るっていた時代に、ベテラン男性歌手ワン・ボンが作った曲です。この曲は2008年の四川大地震を忘れないために作られたPR映像のテーマソングとして広く歌われ、苦難を経験した人々に再生の力を与えました。2020年、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう中、この歌は再び歌われ、疫病と戦う人々に勇気と力を与えました。歌はあきらめない精神と、愛を伝えていく気持ちを表現しています。
番組の中でお送りした曲
1曲目相信爱
雨風が夢の翼を濡らしたとき
虹が顔に映らないうちに
手を差し伸べて暖かさを手に入れる
愛には無限の希望があると信じている
2曲目稲香
テレビを見よう
多くの人が命を救うために努力している
私たちは満足すべきではないだろうか
持っていなくてもすべてを大切にしよう
3曲目直到永遠
歌詞:
突然襲ってくる命の危険
春の願いを叶えるにはもう間に合わない
怖がらないで僕は君のそばにいる
心が一つになれば
愛は勇気を与えてくれる