日本語

父に捧げる歌

CRI2019-08-09 18:30:00

8月8日は中国の父の日で、これは「パパ」と中国語の「八八」の発音が似ているからです。中国人は毎年この日、父と共に過ごす温かい日々を思い出します。幼い頃に父に髭を押し付けられたことを思い出しますか。そんな父親の愛は、深くて、あまり表には出ないもので、見落としがちになってしまいます。しかし、この沈黙の中に隠された愛は、どっしりした安心感を与えてくれています。今回の中国メロディーは、父の愛をうたった音楽をお送りしましょう。

パパはスーパーマン

小さい時、お父さんは何でもできるスーパーマンであり、泣いてしまえば何もかも助けてくれると思っていましたが、大きくなると、そんなスーパーマンでもどうすることもできなくて、落ち込んでしまう時もあります。父親は、アニメのスーパーマンのように何時までも若さや元気を保てるわけでもありません。歳月が経つにつれて、子供は大きくなる一方で、スーパーマンは徐々に老いてしまいます。しかし、愛してくれて、守ってくる心はいつまでも変わらないと信じています。人間の愛はこういう風に代々伝えられていくのでしょうね。

歌手の李行亮が2015年にリリースしたシングル「スーパーマンパパ(超人爸爸)」。パパになる興奮と喜びを歌い上げました。娘のために洗濯をしたり、食事を作ったりして、弱音を吐かず疲れたなどと言わず、温かい家庭を支える気持ちを表した歌です。

愛があれば、口に出して

この想いで胸が痛い

これは、中国のロック・ミュージシャンで作曲家のワン・フォンが歌った「爸爸(お父さん)」です。

ワン・フォンの父親は海軍音楽団でトロンボーンを演奏しており、まだ幼かった子供に大変厳しく音楽を教えました。ワン・フォンは「おもちゃなどで遊んだことは全くなくて、毎日、学校以外はほとんどバイオリンの練習でした。毎日少なくとも4時間はバイオリンを弾いていたんです」と振り返りました。やがて思春期を迎え、反抗するワン・フォンと父親との間に溝が生まれましたが、それでも父親は無言で息子の音楽の夢を応援していました。

ワン・フォンはこうした心の溝や恥ずかしさから、父親にコンサートを見せたことはありませんでした。2007年、37歳の時に父親が病気で亡くなってしまい、ワン・フォンはこれが一生の心残りになります。

父親は、男の子にとっては模範のよう存在であるなら、女の子にとっては心の拠り所とでも言いましょうか。父の深い愛情は何時までも力と勇気を与えてくれます。

男性デュオの筷子兄弟が、映画「父親」のために作り、歌った「父親(ちちおや)」という挿入歌があります。母親を若くして亡くしたヒロイン・燕燕。父親が男手一つで彼女を育てましたが、過保護のために親子で仲たがいします。ラストシーンで、娘の結婚式に現れた父親は本当の姿を現し、笑い声の中に感動の涙を誘うブラックジョークを口にしました。

そのエンディングで流れた「父親(ちちおや)」は、子供から父親への真摯な愛情を歌ったものです。

番組の中でお送りした曲

1曲目スーパーマンパパ

歌手の李行亮が2015年にリリースしたシングルで、パパになる興奮と喜びを歌い上げました。

風雨に晒されて恐れず

天地の果てでも寄り添って

料理も皿洗いも平気

ミルクもおしめも任せてよ

笑ってくれれば力が出るんだ

ぼくはパパだからさ

キミだけのスーパーマンさ

2曲目爸爸

ロック・ミュージシャンワン・フォンは、素朴な言葉で父親への深い思いと感謝を表し、真摯な感情は大変心を打たれるものです。

お父さん

会いたい会いたい

この思いで胸が痛い

天国で聞こえますか

あなたに歌うこのメロディー

3曲目父親

この歌は子供から父親への真摯な愛情を歌ったものです。

歌詞:

時間よゆっくり流れて

これ以上年を取らないで

私のすべてであなたの歳月を止めたい

いつまでも強いお父さん何かをしてあげたい

わずかな気持ちを受け取って

あなたのすべてにありがとう

Close
Messenger Pinterest LinkedIn