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北京市対外友好協会北京冬季五輪をテーマに日本各界とオンライン交流会

CRI2022-03-22 16:27:00

北京東京民間友好オンライン交流会の様子

「北京冬季五輪を通してみた北京生活と中国社会」をテーマにした北京東京民間友好オンライン交流会が21日に開かれました。この交流会は北京市対外友好協会、北京オリンピック都市発展促進会、東京都日中友好協会の主催によるものです。東京、長野、北海道などオリンピック開催地の日中友好協会および日本各地の友好団体、中国日本商会、両国の大学生ら100人あまりがオンラインで参加しました。

左から北京大学・馬場公彦さん、北京市対外友好協会・劉玉虹副会長、北京五輪都市発展促進会・高雲超副秘書長

北京市対外友好協会の劉玉虹副会長によりますと、中日国交正常化50周年の年にあたる2022年、北京冬季オリンピックと冬季パラリンピックの無事閉幕を受け、日本の皆さん、とりわけ若者たちに北京冬季オリンピックの様子や、そこから見える中国の人々と社会の様子を知ってもらいたいというのが、交流会開催の主旨だということです。劉副会長は開会の辞の中で、「コロナ後に、日本の皆さんの中国訪問を歓迎する。各界の有識者と共に何代にもわたる友好を推し進め、美しい未来を共に作り出していきたい」と挨拶を行いました。

北京オリンピック都市発展促進会の高雲超副秘書長は席上、「スポーツと文化の交流で相互理解を深め、北京市と東京都および中国と日本の友好関係の更なる発展を推し進め、手を携えて共に未来へと向おう」と呼びかけました。

東京都日中友好協会・伊藤洋平理事長

東京都日中友好協会の伊藤洋平理事長は、閉幕したばかりの冬季オリンピック・パラリンピックについて、「スポーツを通して、両国関係を見つめる機会となった」と話し、両国の人々に愛されたマスコットキャラクターのビンドゥンドゥンに象徴されるような、お互いのことを認め合える関係になってほしいと期待を寄せました。そのうえで「50という数字が両国関係の歴史的な節目になるように、残りの9か月を充実したものにしていきたい」と期待を示しました。

今回の北京冬季オリンピックでは、北京市在住の外国人専門家や留学生ら約400人が北京市対外友好協会の招きで開閉会式に参加しました。北京大学で教べんを取る馬場公彦さんはその一人です。

北京大学日本人専門家・馬場公彦さん

交流会で馬場さんは、鳥の巣で実感した開閉会式のハイライトを振り返り、張芸謀総監督がプログラムの一つ一つに込めた思いをめぐって、自らの視点で解説を行いました。中でも、馬場さんは大会スローガンである「共に未来へ(Together for a shared future)」について、英語訳の冠詞は「the」ではなく、「a」になっていることを取り上げ、「未来図は一つではない、いくつもの未来図があってもよい。そして、皆がともに歩んで行ける未来でなければならないという中国の姿勢が見てとれる」という見方を示しました。また、2008年の北京夏季大会と比較しながら、「2008年の開会式が5000年の歴史という過去に向けてのメッセージだとすれば、今回の開会式は明らかに今、ないし未来、それも世界中の人々に向けたメッセージだとみてとれる」と解釈しています。

交流会では、北京冬季オリンピックのボランティアだった北京大学の学生3人も参加し、ボランティア活動を通して実感したことを話しました。

(左から)交流会で発言する籍春蕾さん、何璠さん、金霊さん

カーリング会場でコーディネートや日本語通訳などをしていた何璠さんは、どんな時にも笑顔を欠かさない日本代表「ロコ・ソラーレ」のプレーを通して、「競技スポーツにとって、競争以上に重要なことは対戦相手へのリスペクトとチームメイトとの連携だと教えてくれた」と振り返りました。羽生結弦選手のファンである籍春蕾さんは「困難を恐れずに挑戦している羽生選手の精神や、中国人選手との友情を大事にしているその温厚な人柄」が人気の秘訣だと分析したうえで、「フィギュアスケートのルールを習い、審判資格を取得したい」と羽生選手がきっかけで持てるようになった夢を語りました。同じく羽生選手のファンである金霊さんは「今後も国の枠をこえ、情熱とくじけない精神力で人の心を動かす羽生選手のようなアスリートが増え、中日友好の輪が大きくなることを願う」と振り返りました。

「朝日新聞」北京冬季五輪取材記者・畑宗太郎さん

一方、北京冬季オリンピックの取材で東京から派遣された「朝日新聞」社会部の畑宗太郎記者は、コロナ対策で町中に自由に出られない中、開催国のホスタピリティ―を感じ取れるオンラインイベントや、ボランティア、看護師、ホテルスタッフ、清掃係などの接し方やに感銘を受けたことや心温まる交流シーンなどを振り返りました。「初めて中国でまとまった時間を過ごす取材記者の中には、何となく怖い印象を抱いてやって来た人もいたが、(触れ合った人は)皆良い人だったので、中国に対する印象がすごく変わった」と話した上で、「早くコロナが終息し、日本の若者が生の中国に触れる機会が増えればいいなと思っている」と期待を示しました。

北京東京民間友好オンライン交流会・カメラに向かって手を振る北京会場の参加者たち

なお、今回の交流会は北京市対外友好協会が「2022首都民間友好交流と協力シリーズオンライン対話」の4回目として開催した行事です。

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