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【観察眼】協力・ウィンウィンは「デカップリング」に勝る

CRIPublished: 2023-11-13 20:03:19
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習近平国家主席はバイデン米大統領の招きに応じて、14日から17日にかけて米サンフランシスコでの中米首脳会合に出席するとともに、アジア太平洋経済協力会議の第30回非公式首脳会合に参加する。中国外交部報道官は10日夜、両国の元首が中米関係の戦略性、グローバル性、方向性に関する問題、および世界の平和と発展に関する重大な問題について深く交流すると発表した。中米両国の元首が1年ぶりに再び会談するのをきっかけに、中米関係が協力・ウィンウィンの健全で安定した発展軌道に戻ることが期待されている。

元首会合に先立ち、中米経済貿易商談の中国側リーダーである何立峰副首相とイエレン米財務長官は9日から10日にかけてサンフランシスコで会談し、昨年のバリ島会合での両国元首の共通認識に基づいてマクロ経済政策、経済貿易などの問題について対話と調整を行った。イエレン財務長官は、「世界の二大経済国として米中両国が袂を分かつことは、両国だけでなく世界にとって経済的災難をもたらす。われわれは長期的に両国に利益がもたらされるよう、中国と健全な経済関係を築くことを求めている」と述べた。ブルームバーグ通信は、米国と中国の経済当局トップの接触は、両国の緊張した関係を改善するための一連の会談がまた一歩踏み出したことを示していると報じている。

一時期、中米間の経済貿易摩擦のため、米国は関税、科学技術、金融などの手段を通じて中国との経済的な切り離し(デカップリング)を実現しようとしており、両国経済の切り離しのリスクは日に日に大きくなっていた。だが、米国による「デカップリング」は、双方の利益を損なうだけでなく、世界経済の安定と発展にも大きな脅威をもたらしていることが実証されている。データによると、2023年の第1四半期(1~3月)、米国が25%の追徴関税を課した500億ドル相当の中国商品のうち、73%が資本類と中間製品であり、これらの商品の6割以上は中国国内にある外資系企業で生産されたものだ。つまり、米国の中国製品への制裁関税は、中国の利益だけでなく、米国自身や他の国の利益をも傷つけていることになる。

米国のやり方とは異なり、中国は対話と協力の促進に積極的な姿勢を示している。習主席が第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムの開幕式で行った基調演説の中で示したように、「世界の現代化は平和発展による現代化、互恵協力による現代化、共に繁栄する現代化であるべきだ」。中国は人類運命共同体の構築を推進し、世界に平和的なシグナルを伝え、包括的な発展の促進に力を入れてきた。

今年に入り、中米の政府上層部の交流が増加し、両国の民間交流も日増しに緊密になっている。第6回中国国際輸入博覧会で、米国は初めて国家級パビリオンを設置し、前例のない規模で出展した。双方の関係改善は、世界中から注目されている。中米関係は現在の世界において最も重要な二国間関係であり、中米協力は両国に幸福をもたらすだけでなく、両国関係は世界秩序にも重大な影響を与えるものだ。両国が協力・ウィンウィンの正しい付き合い方を確立できるかどうかは、世界の平和的発展と人類の前途と運命に関わるものだ。

今回の中米首脳サンフランシスコ会合は世界の注目を集めており、会合の実現自体が交流と協力の「デカップリング」に対する勝利である。中米首脳会合は、両国関係が協力・ウィンウィンの健全で安定した発展の軌道への回帰を推進することができるのか、双方が協力を強化し、世界経済の回復やホットな国際問題の解決を推進し、グローバルな課題に対応して両国だけでなく世界にメリットをもたらすことができるのか、誰もが期待を持って見ている。

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