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【観察眼】「中国の挑戦」?NATOの冷戦思考からの憶測!

CRIPublished: 2023-02-02 13:58:52
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北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長のは1月29日、5日間の韓国・日本訪問を開始した。30日には韓国で尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領、李鍾燮(イ・ジョンソプ)国防部長官と会見し、31日には日本埼玉県にある航空自衛隊入間基地を視察し、岸田文雄首相と会談した。その間、ストルテンベルグ氏は1月30日午前、ソウルで演説し、「中国の挑戦」を大きく取り上げ、NATOの「アジア太平洋化」に正当性を求めた。しかし、いわゆる「中国の挑戦」はNATOの冷戦思考の憶測にすぎない。

NATOと韓日両国の接触は、今回が初めてではない。昨年6月には、マドリードで開かれたNATOサミットに韓国と日本の指導者が前例なく出席した。尹大統領と岸田首相はサミット期間中、バイデン米大統領と3国首脳会談も行った。3国首脳の会合は2017年以来である。米国が主導するNATOが、アジアにおける米国の2つの同盟国である韓国と日本との関係を強化しようとしているのは明らかだ。

米誌「USニューズ&ワールド・レポート」によると、ストルテンベルグ氏の今回のアジア歴訪の目的は、ロシアとの衝突や「中国の挑戦」が深刻化する中で、NATOとアジアの同盟国やパートナーとの関係を強化することだ。また、NATOの焦点は依然として欧州だが、ストルテンベルグ氏の言葉を引用すると「中国からの挑戦を含む世界的な脅威と挑戦に対応する必要があり、その対応方法は同地域のパートナーとより密接な協力を行うことだ」という。

NATOが北大西洋からアジア太平洋地域に勢力範囲を広めても同地域の平和と安定には役立たない。しかし、勢力範囲を広げる行為を正当化するために、NATOは「欧州の安全とアジアの安全は切り離せない」と宣伝し、いわゆる東アジアの安全の「脅威」を誇張している。

いわゆる「中国の挑戦」について、中国外交部の毛寧報道官は、中国が世界各国のパートナーであり、いかなる国の利益も脅かすことはないと強調し、NATOが冷戦思考、陣営対抗の理念を放棄し、欧州や世界の安全と安定のために有利なことをすべきだと指摘した。また、地域諸国がアジア太平洋の協力という正しい道を歩み続け、世界の平和と安定、発展と繁栄の維持と促進のために建設的な役割を果たすことに期待を示した。

中国は平和を愛する国である。中国人民は心のそこから平和を愛し、簡単に争いを起こさない伝統がある。中国の五千年の歴史で示されているように、戦争は乱離をもたらし、平和は発展をもたらす。平和の重要性を認識し、平和的発展を堅持してこそ、国益を最大化することができる。このような背景の中、中国共産党の指導の下で中国は平和発展の道を堅持し、40年以上戦争をしていない。こうして初めて、中国は経済成長に大量の資源を投入し、経済を急速に発展させてきた。第二次世界大戦後の歴史を振り返ると、大国の中で40年以上戦争がないのは中国だけだ。

平和的発展は中国共産党の国政の方針である。第20回党大会で取り上げられた中国式現代化建設は、平和発展の道を歩む現代化である。中国の制度、文化によって平和、発展、協力、ウィンウィンの道が示された。この道は中国の根本的利益に合致しており、中国はこの道に沿って歩み続けるだろう。これは、世界の平和を維持して各国の発展を促進する上で、中国が強大なプラスのエネルギーになることを意味している。

NATOのストルテンベルグ事務総長が力説したいわゆる「中国の挑戦」は、冷戦思考や陣営対抗の理念に由来する。これは、米国主導の下でNATOが「アジア太平洋化」を実現し、中国の発展を制約するための口実だ。誰がいま戦争に巻き込まれているのか、誰が平和の擁護者であるのか、よく見極める必要がある。

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