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【観察眼】輸入博は中国の継続的な開放と世界の共同発展を推進するプラットフォーム

CRIPublished: 2022-11-07 16:17:39
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第5回中国国際輸入博覧会が11月5日、上海で開催された。「輸入」をテーマとする世界初の国家級博覧会である輸入博は、すでに4回の開催に成功しており、各方面の協力の成果は多く、中国の開放承諾の重みを浮き彫りにしている。この5年間、博覧会はたびたび好成績を残し、「やればやるほどうまくいく」という総目標に向かって、一歩一歩新たな高みへと歩みを進めてきた。

上海輸入博が成功を重ねているのは、充実し続けている「新しいコンテンツ」が重要な基盤となっているからだ。商務部の統計によると、これまでに博覧会に出展した企業が発表した新製品、新技術、新サービスは1500件を超え、累計の成約意向額は2700億ドル以上に達した。今回の国際博覧会の出展国の範囲はさらに広く、全部で145の国・地域と国際組織が出展し、先進国も発展途上国もあり、一部の後発開発途上国も含まれている。展示業者の展示品はさらに品質を増し、世界トップ500社と業界トップ企業284社が企業展に参加し、その数は前回を上回り、数百件の新製品、新技術、新サービスが展示された。世界の4大食糧メーカー、3大種子業メーカー、10大医療機器メーカー、15大薬品メーカー、15大ブランド車メーカー、10大化粧品ブランドなどが出展した。毎回、各国企業はここで中国経済発展の新たな脈動を感じ取るとともに新時代の中国が新たな発展理念を貫徹し、質の高い発展を推進する過程で世界産業にもたらす新たなチャンス、新たな変化を期待している。

この輸入博は中国の揺るぎない対外開放の決意を示しただけでなく、中国と世界市場との相通ずる、産業の融合、イノベーションの相互促進、ルールの相互参照を推進する国際的な大プラットフォームとなった。

輸入博は各国により多くの市場チャンス、投資チャンス、成長チャンスを提供する。ドイツの工業大手ティッセンクルップから世界有数の製薬会社アストラゼネカまで、エチオピアのコーヒーからマダガスカルのハーブまで、輸入博は中国が世界を抱きしめる舞台となった。5年連続で後発開発途上国の中小企業数十社を出展させ、中国の発展チャンスを共有している。第5回輸入博東ティモール製品展示エリアの責任者は、「東ティモールのコーヒー生産・販売は新型コロナウイルス感染症の影響を受けたが、輸入博により東ティモールの輸出が加速した」と語った。昨年の博覧会では、同国の展示業者が約500万ドルのコーヒー注文を獲得し、その金額は東ティモールの2020年のコーヒー総輸出額を上回った。

プラットフォームを構築し、世界に中国市場のチャンスを共有させることは1つの側面でありながら、輸入博というプラットフォームを通じて経験を得て、国内で市場参入条件を改善し、ビジネス環境を最適化させ、開放された新境地を築くために一連の関連措置を打ち出していくことは、輸入博のより大きく長期的な「派生商品」である。輸入博を契機として、中国は絶えず制度型開放の最適化を推進し、過去4回の輸入博の開放承諾は「外商投資参入特別管理措置(ネガティブリスト)」の中で一つ一つ体現された。例えば、国内船舶代理会社の廃止、自動車完成車メーカー(専用車、新エネルギー車を除く)の中国側株式比率を50%以上とするなどの規制の撤廃が挙げられる。

習近平総書記が輸入博の式辞で強調したように、開放は人類文明の進歩の重要な原動力であり、世界の繁栄と発展の必ず通らなければならない道である。第5回輸入博の開催で、中国は再び実際の行動でハイレベルの開放を拡大する決意を示し、多国籍企業が中国の経済発展に溶け込むためにさらに多くの自信を注ぎ込んだ。そして、それと同時に、市場のチャンスを世界と分かち合うことで、世界経済の回復を推進している。

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