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【CRI時評】ロシア・ウクライナの衝突、「うそつき帝国」はひそかにシャンパンで乾杯

CRIPublished: 2022-03-23 10:43:00
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「ロシアとウクライナの衝突が発生して以来、ペンタゴン(米国防総省)、Kストリート(ワシントンのロビー街)、軍事産業、連邦議会内のあらゆる場所でひそかにシャンパンで乾杯が行われている」。米国防総省の元当局者、フランクリン・C・スピニー氏はこのほど、この衝突における最大の受益者は米国であると、単刀直入に指摘している。

スピニー氏が分析しているように、ロシアとウクライナの衝突は政治的操作の結果だ。ウクライナ危機を作り出した張本人である米国は、この機会を利用して国内の軍産複合体をもうけさせるだけでなく、エスカレートする制裁でロシアに圧力をかけ、欧州の戦略的自主性を追求する歩みを阻み、米国式覇権を強固なものにしている。

ウクライナ危機は、米国が世界不安定化の「黒幕」であることを改めて証明している。この黒幕は、自らの責任を無視するどころかその責任を人になすりつけることさえしている。米紙ニューヨーク・タイムズは最近、「中国はロシアの軍事行動を事前に把握していて北京オリンピック閉幕後まで遅らせるよう求めていた」という偽情報を繰り返しまき散らしている。同紙が情報源とした「匿名の高官」とは米ホワイトハウスの国家安全保障会議の人物であることが、メディアによって確認されている。米国の政治家とメディアは唱和してデマをでっち上げ、中国への責任転嫁や中ロの離間をたくらんでいる。そうしたやり口は、世界にとっては見慣れたものだ。

歴史を振り返れば容易に気付くだろう。米国が北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大を後押しし、ウクライナへ武器を輸送し、ロシアの戦略的生存空間を蚕食しなければ、ウクライナ情勢は今日のような状況にまで悪化することはなく、ロシアが軍事的報復を余儀なくされることもなかっただろう。危機を作り出した張本人は現在、ロシアが軍事行動への「支持」を中国から取り付けたと主張しているが、これは完全に、事実の歪曲(わいきょく)であり、デマを飛ばしていざこざを起こそうとするものだ。

火に油を注いでいる者が、消火に務めている者を攻撃・中傷する。これは極めて無責任で卑劣な行為だ。火をたきつけて、漁夫の利を得ようとし、シャンパンで乾杯する「うそつき帝国」こそがウクライナ危機の元凶であることを、世界はお見通しだ。

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